概要
その能力は “天使の結界内部に取り込んだ対象の願いを三つまで何でも叶える”というもので、蓮曰く「使い切れない富の山も、永遠に老いぬ身体も、理想通りの美女も、全て思うまま」との事。
一見胡散臭く思えるが、その言葉には嘘偽りはなく、どんなに些細な物であろうが、どんなに荒唐無稽な物だろうが、世界の理に干渉し、本当に如何なる形であっても願いを実現させる事ができる。
そう、如何なる形であっても実現させるのである。
文字通り如何なる願いでも願いを実現させるものの、その願いがどのような形で実現させられるのかは分からない。
ある程度は天使の使い手である蓮の意思や解釈次第でどのような形で叶うかが決まり、詳しい詳細は親記事や本編を見てみればわかるが、実際に後述する理由から敢えて歪曲したり、無理やり願いを実現させる状況を作り出す、ふとした言葉を願いと解釈して実現させるなどの詐欺まがいの行為を行う事で三つの願いを願うように仕向けている。
下手な事を言わず、蓮自身が曲解しようがない程に願いを具体的に伝えれば、一時的に脅威からは逃れる事ができるが、そのような事は知らなければほぼ無理なので、大抵は慇懃無礼な彼女の口車に乗って願いを実現させてしまう。
また見ようによっては彼女の姉の1人が行使する天使<凶禍楽園>に酷似した能力ともいえるが、全世界の人間たちの記憶や思考に干渉できる程の奇跡を起こす程の力を持つ天使だけあり、その代償も非常に重く、対象に願いを3つ叶えた後に牙を剥き出しにし、本性を現した<瘴毒浄土>が発動。
結界を周囲に展開し、文字通り対象者の存在そのものを消し去ってしまうのである。
蓮がその対価として霊力、命、存在といった対象者から全てを奪い取ってしまうといっていた事は何の比喩も無く、真実であった訳である。
また対象となる対象が願いを叶えるごとに相手から霊力を奪い、連へと供給するのと同時に、一つずつ<始原の精霊>が施した蓮の封印が解けていく仕様となっているようだ(ただし願いで連の封印を解いてほしいと願えば、その限りではない)。
なお、この権能は連本人にも適応される(ただし、対価を支払わなければならないかどうかは不明)が、上述したように“如何なる形であっても実現させる”という法則は適応される為、本人も知らず知らずの内に天使の能力に翻弄していた事が、とあるエンディングで発覚している。
また、その強大な力を持つ天使故に、彼女の居場所を探していた<始原の精霊>本人も彼女の居場所を特定するのにかなりの時間を有していた。