概要
園神凜祢が呼び出すことの出来る巨大な塔の形をした(おそらく)樹木を模した天使で、各精霊たちが召喚する天使とは違い、その規模や範囲は比べ物にならない位に強大なもので、さらに記憶操作により士道たちがこの天使を“新天宮タワー”として認識していたため他の登場人物は勿論、プレイヤーですら真エンドで説明されるまで、その事実が発覚することはなかったという異形の存在。
具体的な効果はこれを中心(コア)として天宮市をすっぽりと包み込むほどの広域結界を張り巡らし、上記にある通りこの内部に閉じ込められた対象者の記憶や運命を操作したり因果を歪めることで本命となる人物=士道が望む願いや願望を叶え、その人物が望む幸せな未来を叶えてくれることが出来る。
※ただし、凛祢が一方的に決めつけた士道にとっての幸せのため、士道本人の意思は全く反映されないが…。
ただし、この効果はあくまでも副次的なものであり、この能力の真価は“世界を一からやり直す”という事。
具体的には凶禍楽園の結界内で本命である士道が死亡するというアクシデントが起こるとその瞬間、凶禍楽園が発動する直前まで時間の巻き戻しが起こり、今まで体験したことや記憶が全てリセットされ、一からやり直しが出来るというもの。
分かりやすく言えば、ある時点までゲームを進めてからセーブし、気に食わない結果が出たらロードしてやり直しをすることが出来るという能力。
ただし、〈凶禍楽園〉の管理維持するためには結界の要が必要となり、また、凜祢自身に相当な負荷が掛かる為に度重なるリセットを繰り返すと彼女自身の精神が次第に摩耗して行き、精神的に追い詰められ、それの影響により記憶の消去が追い付かなくなり上書きされた記憶が何かの切っ掛けで蘇えり、〈凶禍楽園〉が存続できなくなる恐れがある。
っというか、本来にないはずの人物(凛祢)が本当に日常に溶け込み、本当に存在するという事実に置き換わるという現象が起きるという事が推測されるが、詳細は不明である。
また、士道が〈凶禍楽園〉内で起きた出来事を否定すると、途端に制御が利かなくなり、維持が出来ず、完全に制御が離れてしまうと力を封印しない限り暴走して今しまうという恐れがある。
そのほか、所々結界の影響で空間の歪みが発生している箇所が所々あるような描写や結界が凛祢本人の感情や体調にリンクしている描写、また、度重なるリセットにより起こる因果律の崩壊は彼女本人に多大なる負荷を負わせるような描写も存在し、記憶の操作は彼女自身が見聞きする範囲でしか行う事が出来ないらしい。
【無へと帰す者(パラダイス・ロスト)】
凛祢が凶禍楽園そのものと一体化して発動するもう一つの能力にして〈凶禍楽園〉本来の姿。
描写から察するに凶禍楽園本体の中心部に張り巡らされた植物の根っこ、あるいは枝状の触手で相手を打ちのめし、打ち据えられた対象者の意識を奪い、自身の精神世界に引きずり込み永遠に〈凶禍楽園〉の夢を見せ続ける〈凶禍楽園〉よりも強力な精神支配能力と推測される。
ただし、この能力も対象者が精神世界内での出来事を否定すると支配が解かれて現実世界へと戻ることが出来るが、よほどの精神力が無ければほぼ不可能だと推測される。
<ガーディアン>
天使〈凶禍楽園(エデン)〉の要および〈凶禍楽園〉を護るために配置された天使のような姿をした防衛兵器。
精霊と共通する部分があるものの、自由意思は無く只々任務を忠実にこなすだけの存在であるため、話し合いは不可能。
個体ごとに赤、黒、白のローブをまとっているが、それぞれが個別の能力を持っているのかは不明。
また、消滅の際は霊装が消えていくような感じだとされているため、<ガーディアン>も〈凶禍楽園〉の一部、あるいは凛祢が呼び出せるもう一つの天使である可能性があるが詳細は不明である。
〈凶禍楽園〉を護るという特性上、空間を越えて際限なく出現するという特徴を持つ。
なお、<ガーディアン>とは〈ラタトスク〉(琴理)が便宜上命名した名前であるため正式名称はふめいだが、後に『デート・ア・ライブ Twin Edition 凜緒リンカーネイション』おいて正式名称であることが発覚した。
その他の使用者
園神凜緒の発動する〈凶禍楽園〉
こちらは彼女自身が〈凶禍楽園〉の力そのものである為なのな、実体はなく、ただ結界のみが存在する状態。
また、とても不安定な存在である為、力を固定する為のピース(要)となる物が中れば1週間と持たないという特徴を持つ。
或守鞠奈の発動する〈凶禍楽園〉
IFの世界を描いたキャラエンドにおいて鞠奈が凜緒から力を引き継ぐと事により発動する〈凶禍楽園〉。
エンディングにもよるが、彼女が<ルーラー>となった事で力そのものも変質し、世界規模が結界で覆われ、世界の巻き戻し条件も士道の寿命が尽きた時に初めて発動するらしい。
余談
他の精霊たちが呼び出す天使の名称がセフィロトの守護天使の名を冠しているのと違い、こちらはおそらく知恵の樹がモチーフとなっていると推測される。