概要
ガラス管内に水銀が封入してあり、放電により水銀蒸気を発光させる。
しかし、そのままでは、青白い光と紫外線のみを発するだけであり、照明にはとても使えないので、内部に紫外線を受けると発光する蛍光体を塗布してある。1種類の蛍光体だけでは白色光が出ないので三原色分混合して塗布してある。
発光開始させるための仕組み
グロー式
通電するとグロー管の放電が始まり、同時に電極の加熱が始まる。
その後、グロー管の電極がくっつくとグロー管の放電はとまり電極が離れる。
すると、安定器というコイルからキック電圧と呼ばれる高圧が電極に印加され放電が始まる。
いったん放電が始まれば、後はコンセントからの電源のような低い電圧でも放電は続く。
ちなみに昔の製品ではグロー管が無く、グロー管が行うことを手動で行うものもあった。
(ONボタンを長押しして電極を加熱し、その後ONボタンを離すと安定器からのキック電圧で点灯する。消灯する際はOFFボタンを押して回路を切り離して放電を止める。)
インバータ式
インバータで始動電圧を印加する。
こぼれ話
蛍光灯下で色褪せや樹脂の変色・変質が起こるのは、紫外線が漏れているため。
蛍光体を塗布していない蛍光灯は、殺菌効果の高い紫外線が出るため殺菌灯とよばれ主に殺菌に使われる。
目に有害なので殺菌灯の光を見てはいけない。