ストーリー
これが、新しい家族のカタチ。
季節は春...晴れて高校1年生となった少年・光太郎。
さわやかな青春の気配に期待を膨らませていた彼の高校生活が、家族によってぶち壊される...!?
『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』の仲間りょう新連載!!
家族ギャグ×学園ギャグの、今までありそうでなかった新ジャンルの笑いをご堪能あれ!!
作風
前作磯部磯兵衛が時代劇を元ネタにしたシュールギャグだったのに対して、今作は学園ドラマとホームドラマをベースにシュールギャグを展開している。
前作が歴史上の偉人や、江戸時代そのものに対してトンでも設定やぶっ飛んだキャラ付けを行った、主にノリと勢いのあるギャグに重点を置いた作風であったことに対して、今作はシュールコントのような現代にありそうでなさそうな、でもやっぱりちょっとありそうな設定を基に、人間関係や一人一人のキャラクターを掘り下げたストーリーと言った、ストーリーテリングに重点を置いた作風になっている。
評価
実は、連載開始当初はそこまで評価の高い始まりではなかった。
というのも、ジャンプでは往々にしてあることだが、本作が連載開始されたのと同時期に破壊神マグちゃんと僕とロボ子の二大ギャグマンガが連載を開始しており、いわゆる新連載の潰し合いの中で本作は連載が開始された。
その中で、マグちゃんとロボ子の両作品ともがジャンプのギャグ枠の看板漫画とも言えるほどに人気を博し、次世代のジャンプを担う作品として注目されるようになった。
更に、同時期には、島袋光年、篠原健太、松井優征と言ったかつて少年ジャンプで連載を経験し、かつ複数のヒット作品を生み出した経験のある伝説とも言える漫画家たちが連載を開始していた。
そんな中でも本作は、良くはないが、悪くはないといった評価に留まった。
しかしそんな中、家族や仲間との人間関係に重きを置いたシュールだがどこか共感しやすいストーリーと、父である家谷一郎の、真面目で有能だがどこかズレたキャラクター。
そして家族全員の、青春を楽しむために全力を尽くす作風が徐々に受けていき、マグちゃん、ロボ子と並ぶ三大ギャグマンガとして人気を博すようになった。
キャラクター
家谷一家
家谷光太郎(いえたにこうたろう)
家谷家の長男にして本作の主人公。15歳。高校生活初日に突然父・母・妹・ペットの猫が一緒の高校に通う事になってしまい、唖然としていた。
家谷一郎(いえたにいちろう)
家谷家の父親。中卒であった為に高校に行けなかった事をずっと後悔していて、会社を辞め息子と同じ高校に通う決意をした。(しかも、受験当日は光太郎の後ろの席にて試験を受けていた)
家谷春香(いえたにはるか)
家谷家の長女で光太郎の妹。本来小学3年生でありながら飛び級で兄と同じ高校に通う事となった。(兄の受験当日、一郎の後ろの席にて試験を受けていたが、本来日本に飛び級システムは存在しない)
夢は学校の文化祭で焼きそばを作る事。
家谷静香(いえたにしずか)
家谷家の母親。年齢は40代。夫同様中卒であった為に息子と同じ高校を受験し、高校に通う。
ゴメス
家谷家の飼い猫。猫なのになぜか高校に通う事になった。
余談
ちなみに学業において、高校は義務教育に入っていない為、通える年齢に制限は無く成人しても通う者もいる。当然飛び級は日本には存在しない。
関連タグ
磯部磯兵衛物語:仲間りょうの前作品