作品概要
「城砦都市カーレ」とは名作ゲームブックシリーズ「ソーサリー」の第2巻である。
シャムタンティの丘を超えた主人公が、カーレの南門から侵入し、北門から脱出するまでを描いた作品。バクランドへの入り口である北門の扉は魔法の力によって堅く閉ざされており、主人公は扉を開ける呪文を知っている人々を探しながら危険な街・カーレを通り抜ける。
1巻「魔法使いの丘」と比べると全体的な難易度は高いが、魔法使いの丘で適切な行動を取っていれば、関係者からの協力を得ることができる。
主な登場人物
主人公(あなた)
本作における主人公。職業は魔法使いと戦士の2つの中から選べる。
女神リーブラ
主人公が信仰する正義の女神。冒険の中で一度だけ支援をしてくれる。選択肢によっては主人公が改宗することもあり、それ場合は(後の巻も含め)彼女の援助を得られなくなってしまう。
アンバー・ザ・バーバリアンとケグー・オブ・ダドゥーリー
レスラー。魔法を使えば彼らの試合の行方をある程度操作することも可能である。
アンバーは、その名の通りバーバリアン。ケグーはオーガ。アンバーの方が背が高いが、ケグーの方は技量が髙い。
カマキリ男
彫像そっくりな見た目の痩せ男。普段は彫像のフリをして、哀れな獲物を狩っているようだ。カマキリのようにじっと動かずに待ち続け、獲物が近づいたらその両手の鎌で引き寄せ、相手の喉笛に噛みつき即死させる。戦いの際も両手を用いるが、片方の鎌の手を切断したら、戦う術が無くなり容易に止めを差せる。
スライムイーター
汚物に浸かって生きているぶよぶよした醜い大柄な生き物。その習性から「肥食らい」とも呼ばれている。
フランカー
第1巻「魔法使いの丘」で一戦交えた刺客。面識があれば主人公に対して助言してくれることもある。
ロータグ
カーレに住む貴人。学者であり賢人。カーレ北門の呪文を一行知っており、主人公のルーン文字に関する知識を試してくる。ブリッスル・ビースト(棘々獣)という獣を飼っている。
レッドアイ
目から熱視線を出して攻撃してくる危険で好戦的な生き物。ひょろっとした体型で、人間やエルフの遠い親戚の種族。チンピラのような思考と行動を有しており、争いの口実が出来たら、熱の視線で周囲に喧嘩を売る。
ヴァンゴーン
殺人鬼。
サンサス
カーレ第一の貴人。作中では名前のみ登場する。
ヴィック
カーレの有名人。ガレー船船長や殺人鬼にまで顔が利く。
フレイヤー
蛸に似た頭部を持つ、人間型の生き物。両腕は無く、タコのように生えている無数の触手が腕代わりになる。頭部のタコ部分の皮膚はスライムまたはゼリー状で、安定していない。この外見の為に嫌悪され排斥されがちだが、戦闘能力は皆無。しかし料理人として非常に優れた技量を持ち、世界各国の珍味をこしらえる事に関しては右に出ない。