沢村栄純
さわむらえいじゅん
「エースには俺がなる!エースの中のエース!!キングオブエースに!!」
人物
概要
本作の主人公。口癖は「おしおしおーし!」。
野球漫画の主人公に漏れず、負けん気の強い一本気な性格。単純明快な思考回路をしており、周囲からたびたび馬鹿呼ばわりされる。感情表現がとても激しく、感極まって泣くことも多い。
実家は両親、祖父の4人暮らし。当初は地元にある高校に進学し、仲間たちと共に野球を続けるつもりであったが、中学最後の試合を観戦した高島礼にその才能を見出され、渋々ながら見学に訪れた青道で御幸一也と出会い、野球留学に心を動かされてしまう。帰省後、仲間たちの後押しもあって青道入学を決めた。
今まで本格的な指導を受けておらず、本人も「野球はやるだけ」というスタンスを取っていたため、細かい知識に疎い。
入部当初はその性格や言動が災いし、チームメイトから反感を抱かれることも多かった。そんな中、クリスから「投手として大切なこと」を教わり、努力を重ねていくうちに少しずつ認められていく。
目上の人物に対しては礼儀正しいが、御幸に対しては反抗的に振る舞うことも多く、たまにタメ口で接する。
学業成績はかなり悪く、数学に至っては本人曰く「分数で止まっている」。テストのたびに金丸の指導を受け、どうにか赤点回避している有様。
選手として
1年生時
タイミングの取りづらい変則的なフォームと癖球が持ち味。
当初は「ストレートだけの一本勝負」と豪語していたが、球速自体は130km/hに満たなかった。しかし、並外れた肩関節と手首の柔らかさにより、ボールを上下左右へと変化させる天性のムービングボーラー。
投手に専念していたためフライもまともに捕れなかったり、打撃面はティーバッティングの球すら空振るなど投手以外の技術は壊滅的だが、バントだけは天才的に上手く、マシンの150kmのボールにも当て、勢いを殺してライン上に転がすことを容易くこなす。
闘志を前面に押し出すスタイルは試合の流れを引き寄せ、ピンチに動じず真っ向から向き合っていくメンタルの強さなど、類まれな「エース」気質の持ち主。その原石の大きさは首脳陣や捕手陣、さらに対戦した相手チームの監督にすら将来性を感じている。
紅白戦後、クリスの指導で「投球フォームの修正」「フォーシーム、ムービングボールの投げ分け」などを行い、夏大で見事ベンチ入りを果たす。
夏大中、薬師・真田俊平のピッチングに影響を受け、カットボールを習得。
決勝戦を終えた後、イップスにより調子を崩すも、秋季大会で初先発登板した七森戦でイップスを克服。
フォーシームを取得して以降、以前のようなクセ球ではなくなったが、その代わりにスピン量(ボールのキレ)が増した。落合コーチの助言により、2種類のチェンジアップ(通常のチェンジアップ、高速チェンジアップ)を習得し、投球の幅を広げていく。