概要
いわゆるナチュラルシュートの逆で、ナチュラルスライダーともいえる。
高速スライダーよりもさらに速く変化量も控えめな球。
マリアノ・リベラの活躍で有名になったが、彼はなんと、フォーシームから握りを変えず手首の傾き加減だけで投げ分けていたという。
(もちろん無理があるやり方なので常に手首を鍛えていた。)
日本では、以前から「小さいスライダー」と呼ばれていた球がそれに近い。
(一方で、日本人のカットボールはカットボールとは言い難い、という説もある。)
実は、右投手が左打者に(左投手なら右打者に)対してインコースに投げるのに非常に有効な球種。普通のスライダーを投じた場合、打者にぶつける位シビアに投げないとホームランボールになってしまいかねないが、変化量も大きいぶんコントロールが難しくつい「やらかして」しまうケースもままある。しかしカットボールなら、変化量が小さいぶん狙いも定めやすく、失敗する確率を低く抑えることが出来る。
球速がフォーシームとほとんど変わらず変化量が小さいものは変化を視認しづらく、球種が分かっていても完璧には打ち崩しづらい。そうなると多少芯を外しても長打にできるほどのパワーがあるかどうかが重要となる。
似たような球にカットボールと同じく打者の手元でナチュラルにさらに小さくスライドする「真っスラ」と呼ばれる球種がある。意図的に変化させているカットボールと違いこちらは自然に変化しているのが特徴である。
主な使い手
「真っスラ」の使い手
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