DQ2とDQ3に於いて登場する呪文であり鍵が無くても扉を開ける事が出来るようになる。
DQ2においてはムーンブルク王女が、DQ3においては魔法使いと賢者が覚える。
この呪文を覚えれば対応する鍵が無くても良いので非常に便利と思いきや、覚えるレベルは高いため有効活用出来るのは終盤、というケースも多い。
しかしながらDQ2では鍵が3種類あり、それぞれの鍵が異なる扉に対応する(具体的に言えば最後の鍵のように全ての扉を開けられる鍵は無い)ことと、袋がないため持ち物欄を逼迫することになるため、覚えれば鍵をわざわざ持たなくても良いメリットはある。が、覚えるレベルが高いのは相変わらずだが。
また、やり込みプレイなどで序盤でレベルをがっつり上げて覚えれば、本来その鍵が手に入るより前にショートカットをすることも可能である。
DQ3では最後の鍵が登場した為、最後の鍵さえ持っておけば全ての扉を開けられることから相対的にアバカムの地位は下がった。しかしながらDQ2同様序盤でレベルを上げればショートカットが出来る箇所は多い。
消費MPが0になったこともあり、アバカムがあれば最後の鍵はいらなくなる。
ただし、リメイク版ではイエローオーブの入手条件に最後の鍵の入手が必要になったため、使う必要はなくても入手する必要はある。
以後の作品ではストーリーのショートカットを防ぐ為か、それとも使われにくい呪文であったためかアバカム自体が登場していない(DQ10ではムービーで名前のみ登場)。
抑も以後の作品では最後の鍵が存在する上、袋が登場して持ち物欄をそれほど気にしなくても良くなった事が影響しているかも知れない。
派生作品での扱い
ダイの大冒険
物語の終盤、バーンパレスにてアバン先生が使用。その際はアイテムにより強化したとはいえ、強力な封印の施された扉を開いている。
復活したアバンがこの呪文を使用した時、「アバンカムバック」を連想した読者も多いのでは?
漫画版DQ6
ボッツが一人に戻った後、王子帰還を祝う宴が行われるなか、グランマーズが「レイドックからの贈り物」として城の秘密部屋を開ける際に使用。
詠唱文は「太古の封印よ 城に眠る霊よ 我が願いを聞き届けたまえ 今こそ隠されし鍵を解かん アバカム」
効力を知って盗賊をマスターすれば覚えると思ったのか、ハッサンが「盗賊を極めれば、どんなお宝も取り放題だ」とコメントするが直後に、異世界の呪文であるのでグランマーズ以外は使えないことがわかる。
ちなみに原作ゲームではアバカムは登場しない。
トルネコの大冒険2
魔法使いの習得する呪文のひとつ。
カギの代わりに使えるが、むしろ必要ないときに覚えてしまってガッカリすることの方が多い。