概要
ゲーム本編のサブイベントにおいては名前だけが登場。10年前の人魔戦争で亡くなった騎士団の女性。
ドラマCDにて遠藤綾が声を担当している。
ダミュロン・アトマイスことレイヴンの親友で、彼が密かに想いを寄せていた相手であったが、彼女自身は同僚であり部下のイエガーと相思相愛の仲であった。
本編での描写から、レイヴンとイエガーの心には未だに彼女の存在が強く残っている事が伺える。本編ではサブイベントで名前だけの登場ながらも、二人との繋がりからプレイヤーにとってもかなり印象に残る人物である。
キルタンサスの花を好み、イエガーから貰ったコンパクトが宝物。生前は家宝の弓『ディヴァインキャノン』を愛用し、レイヴン以上の手練れであったという。弓は彼女が亡くなった後にイエガーが回収し保管しており、イエガーの死後は彼の意向を受けたゴーシュとドロワットが持ち出していた。一方でコンパクトは本編のサブイベントでレイヴンが戦地であったテムザ山で発見する。
彼女の弓は同じくサブイベントを経てレイヴンが受け継ぎ、宝物のコンパクトはイエガーの遺体と共に弔われた。
小説『虚空の仮面』では、かつて騎士団に存在していた平民と貴族の混合部隊「キャナリ小隊」の隊長であった事が明らかになっている。
物語に描かれるような「本物の騎士」を理想とする正義感の強い女性で、典型的な傲慢な貴族だった父とは折り合いが合わず、家宝の弓と引き替えに家名を捨て、単身で騎士団の門を叩いた。そのため実家とは絶縁状態で、彼女もファミリーネームを決して名乗らなかった。
騎士としての実力は本物で、当時は前線で戦う女性騎士は圧倒的少数派だったが、折り紙付きの変形弓の腕前で魔物を次々となぎ倒し、さらに貧民街の見回りや魔物の肉や毛皮を提供するなど、行動も本物の騎士そのもので、住民達からは尊敬されていた。
騎士団長アレクセイが一目置くほどの芯の強さとカリスマ性で小隊を一枚岩にまとめあげていたが、恋人(イエガー)の話題になると顔を赤くするなど女性らしい一面もある。
しかし人魔戦争における「始祖の隷長(エンテレケイア)」の急進派「暗きもの」との交戦下において、すべての力を振り絞った技を放ち、ダミュロンの前で絶命。その技も「始祖の隷長」に一矢報いることはできなかった。
外伝である『テイルズオブザレイズ』でもレイヴンやイエガーのプロフィールで話題にされており、レイヴンがキルタンサスの花をじっと見ていたのをきっかけに、ヒロインのミリーナがアジトである浮遊島で栽培を始め、レイヴンも時折水やりを手伝っているらしい。後に加わったイエガーが浮遊島にあるキルタンサスを見つめていたのをミリーナが気付き、レイヴンが見ていたのをきっかけに栽培を始めた事を話すと、イエガーは嬉しそうだったがどこか悲しそうな表情だったとのこと。
またゴーシュとドロワットはレイヴンから譲り受けたキャナリのコンパクトと共に具現化された為、キャナリのコンパクトは無事にイエガーの手に渡った。