概要
(CV:川田紳司)
グェイラとはメイドインアビスに登場するキャラクターである。
白笛の探窟家、黎明卿の二つ名を持つボンドルド配下の探窟隊「祈手」の一人。黒笛。
ボンドルドを越える長身の男性。
最期
ナナチおよび「奈落の至宝」レグの捕獲の際にボンドルドに同行し、大毒蠍カッショウガシラのコロニーに足を踏み入れた際、他の祈手と共にボンドルドの盾にされ死亡。
人の形を失うほどの大量の溶解液で体内を溶かし尽くされ、内臓を貪られる。
人柄
上記の壮絶な最期を遂げた後に、回想で名前と人柄が明かされるという奇妙なキャラクターである。
劇中に登場する祈手では唯一、名前が明らかとなっている。
ボンドルドを「旦那」と呼び、常にくだけた物言いで会話するなど、祈手の中でも幹部格であると捉えられる様子が見られる。
過去にプルシュカの養育を担当。
原作では重症で前線基地に運び込まれたプルシュカを見て「このまま使うのは余りに手間っすよ」や「潰した方が良い」と発言していることから、ボンドルドが行う人体実験のことも承知の上で関わっていたようである。
しかし、ボンドルドがプルシュカの育てることを決めてからは普通の子供を育てるように接する。
折に触れてプルシュカに美味なアビス食の話をしてみたり、脳を破壊され単純作業に従事する祈手(通称さおはぶおじさん)に紙製の黒笛を配るプルシュカを見て「自分の分はいいのかい」などと問いかけるなど、実に人間臭く振る舞う。
しかし、リコ・レグ・ナナチの前線基地訪問以降は、寡黙で幽霊のようにボンドルドに寄り添い、尋常ではない様子でレグの解体に参加することとなる。
その変貌ぶりから、回想以外ではボンドルド所有の特級遺物「精神隷属機」による強い統制下(洗脳状態)にあったと考えられる。
ボンドルドの盾となった際も自由意志は無かった。(オーディオコメンタリーにて発覚)
劇場版
原作同様、花園の祈手以外で唯一まともなセリフのある祈手として(死後に)存在感を発揮。
しかも、前述のシーンが「このまま使うのは余りに酷っすよ」とプルシュカ側に気を遣うような発言となっているばかりか、プルシュカのトレードマークであるヘルメット状の帽子を彼女にプレゼントするシーンも細かく描写されるようになるなど、原作以上に存在感を発揮した。
考察
彼にプルシュカを解体させようとしたり、危険な状況下であることを知りながらさしたる武装もなく捨て駒扱いされたのはボンドルドの非道ぶりを示すひとつである。
が、「(祈手を指し)あいつら今日は様子おかしかった」とプルシュカが発言していることから、「奈落の至宝」迎撃・捕獲のために急遽洗脳されて戦闘に駆り出された可能性も高い。
洗脳後は文字通りボンドルド(親機)の手足として振る舞っているが、ボンドルドの洗脳下に置かれると動きがすっとろくなってしまいリコ一行をあっさり取り逃がすような黒笛に似つかわしくない失態を冒すようになっている。
※オーディオコメンタリー視聴者より、自身へのプルシュカの愛を完成させるためボンドルドが意図的に親しい幹部格の祈手をカッショウガシラ(リコとの対決)を利用して殺害させたことが明らかになった。(ただし、これまで今後の展開などでのトークでは思いつきで発言することの多いつくし卿なので油断はできない)