ゲーム「デモンズソウル」に登場する敵キャラクターの一種。
主人公=プレイヤーの前に悪意を持って立ちはだかる、
ある意味最強の敵であり、本作の特異なゲームシステムを象徴する存在ともいえる。
聖者ウルベインからは神と人間の敵対者と呼ばれている。
概要
全身から赤いオーラを放つ真っ黒なシルエット、或いは亡霊のような姿をしており、見た目からして異質な存在であることが窺える。
その正体は色の無い濃霧に分断された「別の世界」からの侵入者。プレイヤーに遭遇すると、生身の肉体、或いはソウルを求めて襲い掛かってくる。
ゲーム中ではプレイヤーが特定地点を通ると突然出現して攻撃を仕掛けてくる。
人型だけあって装備が個体ごとに異なり、防御やパリィもしてくるなどモーションが多彩で対処しづらく、一般的な雑魚キャラより遥かに厄介な敵と言える。
ただし、中ボス的な扱いの為か一回倒すと復活しない。
また、エリアのソウル傾向が黒化するとタコ看守や巨大腐敗人など、エリア固有の敵キャラを強化(攻撃力やHPが数倍に増し、被ダメージ時に怯みにくくなっている)した黒ファントムが追加配置されてしまう。おまけにこちらは倒しても復活する。
この為、無為にソウル傾向を黒くするとただでさえ高い難度が更に上がる。特に発売当初はソウル体時に死んでも傾向が黒くなる。
つまり、死にゲーなのに死ねば死ぬほど難度が上がるという凶悪な仕様だった。
更にソウル傾向が真っ黒になったときには黒ファントム化したNPCが出現。
その戦闘能力は通常の黒ファントムよりもさらに高いことが多い。
また、友好的だったはずのNPCから襲われることもある。
ただ、黒ファントムを倒すと高確率でアイテムが入手出来るというメリットもある。
侵入
一度死亡してソウル体になった状態で「黒い瞳の石」を使用すると、
プレイヤー自身が黒ファントムとなり、他のプレイヤーの世界に侵入出来る。
所謂オンライン対戦要素であり、侵入側には、そのエリアの敵キャラから攻撃されないという優位性があるが、ソウル体なのでHPが半減しているという不利な面もある。一方、迎え撃つホスト側は基本的に侵入側よりレベルが高く、味方プレイヤーが操る青ファントムを最大3体召喚することが出来る。
基本的に侵入側不利だが、もし勝利できれば生身の肉体を取り戻すことが可能。
一方、ホスト側が勝利すればソウルを奪えるほか、ソウル傾向を白く出来る。
また、この侵入システムを利用したボス戦も存在する。
続編での扱い
続編「ダークソウル」にも同様のオンライン対戦要素があるが、黒ファントムは闇霊、青ファントムは白霊に名称が変更された。加えて以前とは逆に生身状態でなければ闇霊、白霊になる事が出来なくなっている。
NPCや敵キャラとしての闇霊も続投したが、ソウル傾向システムが廃止されたので一週目は中ボス感覚で数体の闇霊NPCが登場し、二週目以降には闇霊化した敵キャラが追加配置される、という形である事が多い。