概要
実の娘であるソダシの項で幾分か戦績を掲載しているが、名前の通りアメリカからやって来て芝・ダート問わず大いに活躍した、最強と言っても過言では無い程の実力を持つスプリント強豪馬。
主な勝ち鞍は全て2001年度の毎日杯(GⅢ)、NHKマイルカップ(GⅠ)、武蔵野ステークス(GⅢ)、ジャパンカップダート(GⅠ)。
因みに「ダートの強豪」の異名を持っているが、ダートを走ったのは10戦中2戦のみである(武蔵野ステークスとジャパンカップダート)。しかし武蔵野ステークスでは2000年のNHKマイルカップの覇者であるイーグルカフェに何と9馬身差で制し、続くジャパンカップダートでも前年度覇者のウイングアローにこれまた7馬身差を付けて制し、極めつけはいずれもレコード記録で優勝している為、2001年度のJRA賞最優秀ダートホースに輝いている。
ジャパンカップダートを制した後は暫く休養に入り、翌2002年にはダートで行われる世界最高賞金競走・ドバイワールドカップ、そしてアメリカのブリーダーズカップクラシックへの出走を目標とする事が決定していた……のだが、その1ヶ月後に右前脚に屈腱炎を発症。栗東トレーニングセンター競走馬診療所で検査を受けた結果、少なくとも9ヶ月の休養が必要と診断され、これらのレースに出馬するプランはすべて白紙になり、且つ競走馬として引退して種牡馬になる事が決定した。
しかし種牡馬としても活躍。ソダシ(2018年度産駒。因みに彼女がクロフネ最後の産駒である)を含めフサイチリシャール、スリープレスナイト、ホエールキャプチャ、カレンチャン等々、後に中央・地方問わずGⅠを含めた重賞を制覇する強豪馬を輩出、更には孫にノームコア、クロノジェネシス、レイパパレといった強豪馬のブルードメアサイアー(母方の祖父)にもなっている。
その後2019年辺りから体調面に不安が出始め、翌2020年を以て種牡馬を引退。その後2021年1月17日、老衰の為に23歳で逝去した。