概要
本作における日本国内閣総理大臣。日本や国際社会にとって害となる巨悪、とりわけ戦争を望む者達を「牙指令」を下す事によって木葉に抹殺させる。合言葉は「牙を突き立てろ」。
優子とは普段は総理と主治医という間柄で周囲の人物に知れ渡っているが、実際は親子である。
総理大臣という役職に媚びることは一切せず、悪徳政治家の談合が発見されるや否や自ら現場に駆け付けて不良役員へは鉄拳制裁を行った後で即座に処分するなど、権力欲に取り付かれた人間を断固として許さない真っ直ぐな心を持つ。一方で番外編「ランバヤ国のビィ~ン王子」ではスケベな一面を見せてしまい、なんとかイメージを回復しなければと悩んでいた。
「国民は自分の家族」という信条を持ち、国民の安全や社会の活性化を率先して取り組むその方針から、国民からの信頼が非常に厚い。その一方、国民を何よりも優先する方針を気に入らない官僚関係者(現実の政治家がモデルとなっており、それを架空の理想の政治家たる板垣が糺すという筋書きになっている)や悪の組織から命を狙われることも少なくない。
戦時中、国際法で禁止されていた科学兵器を極秘裏に研究・開発する「零号部隊」の見習い技術者の1人であり、当初は純粋に「お国のため」という気持ちを以て配属されたが、零号部隊の悪魔的な実態を知った事で脱走を決行し、多くの仲間が殺される中で同僚の土高(どこう)と2人だけでなんとか逃げ延び、その凄惨な経験と焦土と化した日本を見た事から二度と戦争を繰り返さない為に働く事を決意する。それが政治家としての原点であり、その確固たる信念は現在を以ても揺らぐ事は無く、どんな相手であろうと平和を脅かす外道を抹殺する事に躊躇は無い。
戦闘力は木葉に及ばないものの、武芸百般に通じ、身を挺して戦うこともある。また、絶体絶命の状況でも決して諦めることのない根性を持っている。
『マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ』以降の作品では元総理として登場しており、『ザ・松田 ブラックエンジェルズ』の特定のエピソードに登場して松田と関わっている。『超人最強伝説』では松田を「日本の最終兵器」と呼び、その活躍を賞賛しながらも「牙と松田のどちらが世界にとって重要か」という質問には「牙に決まっている。松田は危険過ぎる」と答えている。その答えが松田に対して嫉妬を抱いていた木葉の心を結果的に解きほぐしている。
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