概要
ヒンドゥー教の聖典の1つ『ラーマーヤナ』に記述されるヴァナラ(猿)の王。
ヴァリ、バリとも呼ばれる事もある。
インドラが猿王リクシャラージャの妃との間に産んだ子どことされ、スグリーヴァとは兄弟の間であり、スシェーナの娘であるターラーを妃とし、アンガダを儲けたとされる。
言動は極めて粗暴で、短期で怒りっぽく、疑り深い性格の持ち主とされ、かつてヴァナラの都『キシュキンダー』を支配し、ラークシャサの王ラーヴァナと同盟を結んだとされる。
その性格からある事件において誤解から弟のスグリーヴァと対立して追放し、更に彼の妻も奪い自分の妃とするが、後に弟を援助する事となった英雄ラーマの放った矢によって討たれたといわれている。なお、その死の間際にあらゆる猜疑心から解放されたという。