ゲフィオン(北欧神話)
げふぃおん
北欧神話に登場する女神の一柱。
概要
幸福と豊穣、そして未婚の女性の守護者にして、女性の死を司る女神で、『古エッダ』の『ロキの口論』第21節の記述によれば、オーディンから人間の運命を全て知っていると称されたとされる。またオーディンの妻・フリッグの侍女であるともいわれている。
また愛を司る女神・フレイヤとはその別名の「ケヴン」と似ている事や、彼女と同様に亡くなった女性たちの魂がゲフィオンの元へと召させるなど、共通点が多い為、ゲフィオンはフレイヤの別名ではないかという説も存在する。
四頭の牛が牽引する牛車に乗った姿で現されるが、この牛たちは彼女の子供たちで、伝承によればオーディンから新しい土地を探すように命じられた彼女は、スウェーデンのギュルヴィ王のもとを訪ねた。
そして王から耕地を与えられると、まずヨトゥンヘイムへと赴いて巨人たちとの間に息子を4人つくり、彼らを牛に変えると犂(からすき)を着けて土地を鋤き取らせてオーディンがいるオーデンセ(フェン島) の方角へと運んでいったという。