概要
『UFOロボグレンダイザー』に登場した有人飛行メカ。
宇門源蔵博士と兜甲児が共同開発した、地球製スペイザー1号機。
第35話「飛べ!ダブルスペイザー」から登場。
兜甲児が主体となって開発した大型支援戦闘機で、最初に完成した地球製スペイザー。第36話で改造され、グレンダイザーとドッキング可能になった。
メインパイロットは兜甲児。ただしひかるとマリアの両名も初の実戦はダブルスペイザーで参加している。
地球製スペイザーの基本となった機体のため、グレンダイザーとドッキングする練習用マシンはダブルスペイザーの外観をしている。
ダブルスペイザーのアイデアは、ホバーパイルダー型、ジェットスクランダー型、デルタ型の3候補がテレビ雑誌で公表、読者投票が行われてホバーパイルダー型のアイデアが採用された。ただし、集計結果が出る前にテレビでの登場となった。
開発経緯
従来のグレンダイザーおよびスペイザーの弱点として、合体しなければグレンダイザーは大気圏内を飛行できず、合体処理に6秒必要(パイロットシートがスペイザー側に移動する「シュート・アウト」をしなければ制御は出来ない)な点が挙げられた。また合体時は腕が収納され一部の武装の使用に時間がかかるなどの問題もあったが、ダブルスペイザーの登場によりこれらの弱点がカバーされることとなった。
機体性能
全幅30メートル、重量90トン。最高速度マッハ4、上昇限界高度は6万メートルとされている。また操縦席には補助シートがあり、2人乗りも可能。
初登場時は合体機能がなく、グレンダイザーは本機のフレーム状の主翼にぶら下がって飛行した。間をおかず、宇門博士によりグレンダイザーの大気圏内飛行をサポートするために改造が施された。合体前にはグレンダイザーが空中で垂直方向に旋回(スクランブルターン)し、コンビネーションクロスで合体、セパレーションゴーで分離する。合体と分離の一連の動作は後述する2機の地球製スペイザーも同様。
エネルギーはグレンダイザーと同じ光量子とされているが、機体はグレートマジンガーにも用いられた超合金ニューZ製である。両翼端にある円盤状のユニットは武装ポッド兼エンジンポッドで、垂直離着陸用のファンを下部に装備している。主翼は可動式で垂直離陸時は下向き、飛行中は水平、グレンダイザーとの合体時は腕の動きを妨げないよう上向きに折れ曲がる。従来のスペイザーより素早く合体が行え、有人スクランダーといった趣である。
スペイザーと違い、合体した状態でグレンダイザーと本機の武装は全て使用可能。
武装
ダブルミサイル
胴体の両側から発射されるミサイル。25連発が可能。
ダブルカッター
両翼端ポッドにある垂直尾翼状のパーツが射出後、空中で合体してV字型のカッターとなり、マッハ6の速度で相手を切り裂く。円盤獣のボディを両断する威力がある。
サイクロンビーム
両翼端ポッドから発射される3万度の熱線。片側二条のビームが途中で一条になるのが特徴。
ダブルスペイザー完成より前に、第32話で試作型のサイクロン砲が使用され、円盤獣の頭部を破壊した。
派生作品
ロボットガールズZオンラインではダブちゃんとして登場。
スーパーロボット大戦シリーズにもそれなりに登場している。あまり扱いがいいとは言えないが、精神コマンドがスーパー系パイロットに偏りがちなデューク・フリードを補うサブパイロットを乗せて合体できるシステムが採用されている作品では利用価値が高い。