「私の力を思い知ったか?めぐみ…!」
演:来栖明子
概説
武装頭脳軍ボルトの幹部でドクターたちの紅一点。本名は仙田ルイ。
イメージカラーは赤だが、人間であった時代には黄色の衣服を身につけている描写がなされている。
衣装は血塗られたウエディングドレスがコンセプト、とのこと。
科学アカデミアでもトップクラスの才媛であったが、月形剣史や尾村豪と同じく科学アカデミアの教育方針には強い不満を持っており、「愚かな人間のことなど、考える必要は無いわ」と星博士の前で平然と言い切って、授業を放棄したほど。
やがて彼女のもとに送られてきたボルトへの誘いを受け入れて月形、尾村と共にボルトに身を投じる。
ただでさえ自分以外の人間を愚かと断じる傲慢さに加え、ボルトの一員になってからは自分以外の生命に対しては無関心、能力の劣る者たちを殺すことに何の躊躇もしないばかりか、歓喜の笑いを浮かべるなど、冷酷残忍に変貌する。
岬めぐみは科学アカデミア当時のルームメイトだった。子どもをターゲットにした残酷で悪趣味な作戦を好むことから、愛や優しさを大切にするブルードルフィンの最大の敵。後半は追加戦士のブラックバイソンとグリーンサイを未熟者とからかいゲーム感覚で攻撃を仕掛けることが度々見られた。
人物
性格は至って傲慢かつ冷淡。
自分より能力の劣る者達を見下し、月形ことドクター・ケンプに負けず劣らず自信家である。月形と尾村、他の幹部は曲がりなりにもボルト加入前は自分の才能を世に活かす利他性を持っていたものの、彼女にはそう言った描写は特になく、とにかくその才能を自分のためだけに使う事しか考えていなかった。
自分の美しさと頭脳に絶対の自信を持っており、その美貌を永遠の物とする為に体の半分をサイボーグ化した。後には更に脳を除いた、体の90%を機械化および武装を大幅強化したマシン・マゼンダ(書籍によってはマシーンマゼンダ)となる。
だが、自らを改造する際に「優しさと愛する心の遺伝子」を抽出・保管するなど(それは第18話で『レイ(ツインヅノー)』として登場した)、人間であった頃の証を捨てきれない部分があり、レイを破壊した後は一人悲しんでいた。ドクター・アシュラはそんな彼女に、ルイの形見となったペンダント(ルイが丈から贈られたペンダント)を渡していた。
最後は千点頭脳に到達するも、豪にビアスの本当の目的と彼に脳を奪われることを知ってしまい、これに抗う形で残っていた脳までも機械化してロボ・マゼンダとなるが、直後にビアスに粛清されてしまう。
ギリギリで人間として踏み留まり、ボルトを抜けて人間としての姿と心を取り戻した豪に、マゼンダは後悔の言葉を語る。
「豪…お前が羨ましい…。人間に戻れて…。だが私は、自分の才能を伸ばすためだけに、自らメカになってしまった…。人より優れている所を、見せたいためだけに…。海…空…。こんなに綺麗な物だったとは知らなかった…。愚かな事だ…。もう二度と、元へは戻れない…。もう、二度と…」
「さよ…な…ら…」
そしてマゼンダは別れの言葉と共に、自ら崖から身を投げて爆死した。そんなマゼンダを見て豪は「神様…。マゼンダをお許しにはならなかったのですね…」と悲しんだ。
ケンプとはアカデミア時代からのライバルであったが、千点頭脳に到達する時まで勝つ事はできず2位に甘んじていた。
最終的にビアスに脳を捧げるのを拒んだ他、その以前(第34話)にもアクシデントで15年後の未来から来た女性に、15年後はボルトが本当に世界を制覇しているかどうか確かめようとするなど、組織やビアスに対する忠誠心は、ケンプと違って絶対的ではなかったようだ。
能力
サイボーグだけあって全身に火器を装備。右腕の人指し指にはフィンガーガン、右肘にはエルボーガン、左掌にはパームガンなどを隠し持ち、近接格闘用の武器としてグラムロッドを持っている。
マシン・マゼンダになってからは武装が大幅に強化され、右手の五指全てを銃にしたファイブフィンガーガン、右腕から射出する銛付きの鎖・バトルチェーン、エルボーガンを左肘にも増設して同時発射するエルボーガンダブルヘッド、パームガンをより大口径にしたパームバズーカにそれぞれ強化。他にも背中から発射する大型ミサイル・トッパーミサイル、左膝から発射するニーミサイルといった、より殺傷力の高い武器を搭載する。
可能性
千点頭脳候補の本命の一人とされているが、実は本当の本命であるケンプの最後の当て馬だった可能性もある。
もっとも、ビアスの目的と真意にいち早く感づいて自らをロボット化してしまったので、憶測の域を出ないのだが……。
関連タグ
ガラ中佐:五星戦隊ダイレンジャーに登場する悪の組織の幹部で、『序盤から登場する悪の三幹部の紅一点』『同じ女優が演じている』『視聴者にとってトラウマになるような悲惨な末路を辿った』など共通点が多い