概要
16世紀ネーデルラント(現ベネルクス三国)を代表する画家。日本ではボッシュとも呼ばれるが、現地語の発音では「ボス」が正しい。
本名『イェルーン・ファン・アーケン』。「ボス」の画名はその生涯の大半を過ごしたとされる町の名、ス・ヘルトーヘンボスからきている。
作品の傾向として、宗教画の枠組の中でありつつ、近代のシュルレアリスム絵画に繋がる諷刺・怪奇・幻想に富む要素を持つ作品群で知られる。
後代の画家であるブリューゲルに与えた影響も大きい。
代表作は「愚者の船」、「快楽の園」、「最後の審判」等。
多くの作品は宗教革命の際に失われてしまったが、現存する作品の中でも特に独特の風貌の悪魔たちが、いままで快楽に溺れていた人々を苦しめている様子を描いた「快楽の園」は様々な創作に引用されている。
生前の記録が乏しいため、その生涯や人物像は多くの謎に包まれているが、町の有力者の娘と結婚して上流階級の仲間入りをし、財産や作品注文にも恵まれるなど、その作風とは裏腹な堅実で穏やかな画家(らしくない?)人生を送ったらしい。
創作でのボス
- ボルケーノ
アメリカの映画。
溶岩が美術館に迫ったので美術品を運び出している時に作業員がボッシュの絵を重いと言った時に他の作業員が題材が重いと勘違いした。
亡者をカラーボールで色付けするとボッシュの絵画の色どりになると鬼灯は予想した。
- ファミ通のアレ(仮題)
ファミ通で連載されていた作画羽生生純、原作竹熊健太郎という曲者によるキワモノ漫画で、読者より投稿されたイラストをボッシュのようだと評した。
- 裸体の起源
『COMIC CUE』のコラボ特集における古屋兎丸×荒俣宏の短編。世界観がボッシュの「快楽の園」から引用されている。