演:ひかる一平
概要
『必殺仕事人Ⅲ』から登場した青年。
蘭学所の学生で、家は西洋医学所、つまるところ医者の家柄のお坊ちゃん。
ある日の夜に主水たち仕事人が殺しを行う現場をたまたま目撃してしまったことをきっかけに彼らと面識を持ち、仕事人に加入した。
加入後は主水たちから「坊や」と呼ばれ、しばしば何でも屋の加世と行動している。
世間にはびこる悪を許せぬ気持ちが強いために感情的な言動に走ることがあり、主水たちから諫められることも少なくない。とはいえ主水たちとしてもその気持ち自体は否定しておらず、諌めるのはあくまで「行き過ぎた正義感が暴走しないよう、あくまで殺し屋としての一線をわきまえておく」という信条の表れである。
母親からはかなり過保護気味の扱いを受けており、そのせいで殺しはおろか陽動にさえ加われないこともよくある。
一方で、自ら仕事を行う場合にはきっちり役割をこなしており、加えてサポート役としても優秀な働きを見せる。
特に医学に関する知識は蘭学所に通う身の上なだけあり相当なもので、毒を飲まされた悪人の被害者に治療を施すこともあるほか、蘭方医と商人との関わりを仲間に教えたこともある。
また、オランダ語が読めることを活かして標的の商人の手伝いとして潜入し、偵察に一役買うこともあった。
『必殺仕事人Ⅳ』『必殺仕事人Ⅴ』に引き続き登場したのち、オランダに留学し、その後『必殺仕事人Ⅴ旋風編』にて帰国。こちらでは歯医者を開業し、主水から「先生」の名で呼ばれるようになるなど風格が増した。
殺し技など
シリーズに登場するたびに使う技が変化しているが、いずれもからくりに近いものを使用している。
Ⅲ
エレキテルを充電したライデン瓶を用意し、これを悪人の体に押し当てて高圧電流を流し感電死させる。
場合によってはこれを応用し、秀の夢遊病を治療したり、針金に流して電熱線とし標的の屋敷の番犬を遠ざけたりしたこともあった。
Ⅳ・Ⅴ
こちらでは直接の殺しを行わず、投石器を用いての陽動役がもっぱら。Ⅴでは磁力を用いて敵の刀を奪い無力化することもあった。
Ⅴ旋風編
久々に実働部隊に復帰している。竹筒を用いたバズーカ砲のようなものを用い、標的を狙撃・爆殺する。
このほか、劇場作品などでは手榴弾のようなものを使用している。
余談
演じるひかる一平は初登場時まだ10代であり、当時ジャニーズ所属の現役のアイドル歌手。「10代の役者が10代の設定である仕事人を演じた」初のケースとなった。