CV.本渡楓
概要
朝雛タクトの幼馴染であり、コゼット・シュナイダーの「姉」。名家の生まれで、ニューヨークには両親とシンフォニカに勤める実姉のシャルロッテがいる。
彼女の両親がタクトを気にかけており、タクトの父朝雛ケンジの葬儀に幼いアンナも姉のシャルロッテと共に参列しており、また彼女もケンジの事を「ケンおじさん」と呼んでいる事から、朝雛家とシュナイダー家は家族ぐるみの付き合いであったらしい(6話に登場したケンジの楽団の写真にはシュナイダー姉妹の母親と思しきコントラバス奏者が映っており、彼女とケンジの縁が元で親しくなったと思われる)。
ニューヨークにいる家族と離れてコゼットと暮らしていたのは、タクトを気にかけての事であるようで、家のガレージに籠ってピアノを弾いてるばかりの彼にコゼットと共に食事を持って行ったり、週に一度はガレージの掃除をしたりと面倒を見ていた。それだけに料理、家事や車の運転、修理など本人は一通りの事はこなせ、しっかり者であると同時に明るく、タクトだけでなく誰に対しても面倒見の良い優しい性格をしている。
シュナイダー家に引き取られ義妹となったコゼットを溺愛しており、コゼットのタクトに対する好意を温かく見守り、D2の襲撃でタクトを庇い瀕死の重傷を負ったコゼットが魂は別人格のムジカート・運命となっても「(アンナ)お姉ちゃん」と呼ばせていた。
シンフォニカならコゼットを元に戻せるかも知れないとタクト、運命と共にニューヨークを目指して旅をしているが、今までは変人はタクトだけであったのが、まだ人間社会をよく理解していない運命もそれに加わり、会話が噛み合わない、誰も自分の話を聞いてくれないなど悩みを抱える苦労人。火急の時に(扉を開けてでなく)家屋の一部を破壊して飛び出す運命に対し、「コゼット~」と何とも言えない声を出して悲嘆に暮れるのは前半のお約束であった。
運命に対してはコゼットを失ったという現実から目を背け、あくまでも「コゼット」と呼んで接していたが、次第に人間味を得た運命の人格を認めざるを得なくなり、シンフォニカのシントラーと地獄の襲撃を受けてタクトと運命が帰らなかった折に、運命の身を案じ、同時に彼女をコゼットの代わり扱いしていた自分の非を痛感。帰還した運命に、これからは「運命」と呼ばせてほしい旨を告げ涙と共に抱き締めた。
なお、運命からの「お姉ちゃん」呼びに関しては「自分もアンナを呼び捨てした方がいいのか」という彼女に答える形で継続となっている。運命を「コゼットの代わり」ではなく正式に妹分として迎え入れ、及び純粋にアンナを慕う彼女の気持ちを受け止めたものと思われる。