CV.若山詩音
概要
フランス出身の少女。戦火を逃れて3年前にアメリカへ渡り、シュナイダー家に引き取られた。前向きで陽気に振る舞っているが、シュナイダー家にやって来た当初はかなり緊張していたらしい。好物は姉のアンナが作るタルトタタン。
自宅のガレージに籠ってピアノばかり弾いているタクトの世話を焼いており、アンナと共に週一回は朝雛邸の掃除に来ている。つっけんどんなタクトに憎まれ口でやり返しながらも、彼の演奏に心惹かれており、何かにつけては外へ引っ張り出そうとしている。
亡き母からピアノの手ほどきを受けていたため、タクトが席を外している間にはこっそり弾いていた。十八番はベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ第8番 / 悲愴」だが、まだ暗誦しきれてはいない。
公式サイトの「ある少女の日記」には渡米直後の彼女の様子が記されている。
ムジカートとしての覚醒
居住地へと興行にやって来るシンフォニカパーティーにかこつけて、タクトのピアノを人々に聴かせようと関係各所に掛け合い、消極的な本人に構わずアンナと共謀して彼のグランドピアノを勝手に会場へと運び入れる暴挙に及び、根負けした形で駆けつけたタクトとの連弾で聴衆を大いに沸かせた。
しかしその直後、突如として出現したD2の攻撃からタクトを庇って重傷を負い、死の間際にムジカート「運命」として覚醒。身体的には一応の蘇生を遂げたどころか、人間離れした膂力と頑強さをも獲得したものの、記憶や人格の一切が消え去り、事実上の故人となってしまっている。
彼女がタクトを呼ぶ際におどけて使っていた「マエストロ」という二人称は、皮肉にもムジカートからのコンダクターに対する敬称として運命に引き継がれている。また、公式の質問企画では、運命が特に甘いものを好んで食するのはコゼットの影響とも語られた。
後にアプリゲーム版『takt op.』に運命が実装された際に公開された「運命」のピアノアレンジには、コゼットの得意だった「悲愴」の旋律が織り込まれている。