このまま全部壊されてしまうのかと
みんなが諦めかけた時、
“それ”が、現れたのです。
概要
黒夜隕鉄から生まれる侵略者・D2に立ち向かうため、シンフォニカによって作られた対D2用の戦闘兵器。ハルモニア鉱石(黒夜隕鉄と相反するエネルギーを有し音楽に反応する鉱物)の力と人間の素体から、「楽譜」を戦士として顕現させた存在である。綴りは「 Musicart 」。
言わば人格を得た楽譜であり、譜面に込められた物語や楽曲の背景が投影された価値観や振る舞いを見せる。素体となった人間の意識や記憶は完全に上書きされるため、ムジカートとしての記憶は顕現し目を覚ました瞬間を起点としている。記憶や人格の上書きは素体となる人間の死と同義とも言えるため、生み出されたムジカートと同じ数だけ“別れ”が存在してもいる。ただし、人間だった頃の経験や性質が、直感や夢、嗜好といった形で影響を及ぼす事例もあり、その事実がムジカート自身を戸惑わせる場面も。
互いに宿した楽譜の名で呼ぶことが習わしとなっており、呼称が長くなる場合には通称・愛称が用いられるケースも多い。
人間としての記憶が無いため「誕生日」を祝う習慣は無いが、ムジカートになって初めて戦った日を「初戦日」として祝っている(基本的には元となった楽曲の初演日が設定されている)。
それぞれに武器を持ち、刀剣を振るって前衛を務める者、銃火器で後方から支援する者など、様々な戦いぶりを見せる。単体でも戦うことは可能だが、コンダクターの指揮を得る事で消耗を抑えつつ、より効率的な戦闘が可能となる。
また、コンダクターとの関係が深まるほどに力を発揮できる特性を持ち、「契約」関係となる事で能力を飛躍的に向上させる性質が知られている。コンダクター側は契約を目指してムジカートとの対話を試み、相互理解を経て合意に至る事で契約が成立するようだが、契約後にムジカートを蔑ろにするコンダクターもいるらしく、ムジカート側には慎重な姿勢を示す者も少なくない。
身体的特性
ムジカート化するには、特殊かつ希少な遺伝子構造「α幼体」を有した子供という条件があり、相応の力を示す楽譜の数も有限であることから、必然的に絶対数は少ない。素体に選ばれる者の具体的な年齢層は不明だが、公式サイトで年齢が明言されている中では最年少がきらきら星の8歳、最年長がタンホイザーの22歳。
肉体はある程度固定化されるようで、高い治癒力もあって致命傷を負わない限りは活動し続けるため、事実上の不老(カルメン曰く体重の増減はあるらしい)。この頑強さがムジカートに多くの別れを経験させるという側面もあり、親交を育んだコンダクターとの死別を経てきた者も珍しくない。
複雑な光彩を放つ瞳やアイメイクのような紋様が目を引き、楽譜同士の関係(作曲家が同じ等)によっては外見的な特徴が似通う場合もあるとのこと。
力の源となっている「f字孔」という細長いアクセサリーを肌身離さず身に着けており、簡単には壊れない代物との事だが、これが破壊された際にはそのムジカートは死亡する。
アニメ版では10年もの時間を変わりない容姿で過ごす地獄や天国、成長期真っ只中のような見た目のまま相棒と数年を過ごしている巨人らが登場しており、脇役・端役として出演しているムジカート達も20年後を描くアプリ版にそのまま登場している事から、年齢を問う事にあまり意味はない様子。
なお、ムジカートの性別に関して「アニメでは女性ムジカートしか登場しない」と公式で回答されているため、男性ムジカートも存在する可能性はある。
実際「ムジカートは女性のみ」と劇中では一度も語られておらず、エニグマ変奏曲は性別不明扱いとなっている。
ムジカート一覧
- 運命 ※1
- 木星 ※1
- きらきら星変奏曲 ※1
- ワルキューレ ※1
- カルメン ※1
- くるみ割り人形 ※1
- ボレロ
- こうもり
- 月光 ※1
- シバの女王ベルキス
- ダフニスとクロエ
- G線上のアリア ※1
- 魔王
- 威風堂々
- 幻想即興曲 ※1
- カノン
- アルルの女
- エリーゼのために
- 白鳥の湖
- 魔弾の射手
- ラ・カンパネラ
- 四季・春
- 四季・夏
- 四季・秋
- 四季・冬
- 亡き王女のためのパヴァーヌ
- 海
- シェヘラザード
- アイネ・クライネ・ナハトムジーク
- ドン・ジョヴァンニ
- タンホイザー
- エニグマ変奏曲
- トリッチ・トラッチ・ポルカ
非プレイアブルムジカート
名前のみ登場
- セビリアの理髪師
- ジークフリート
- 英雄
設定のみ存在
サービス終了後に「未公開ムジカート」として存在が公表された。ゲーム本編でも名前は未出。
- 未完成
- ゴリウォーグのケークウォーク
- ベール・ギュント
- リゴレット
- ツァラトゥストラはかく語りき
- 牧神の午後への前奏曲
アニメ版で登場
※1. アニメ版で登場。
※2. コラボ企画としてゲーム版にも実装。