概要
「テイルズオブアライズ」の主人公・アルフェンとヒロイン・シオンの王道カップリング。
物語の始め、アルフェンはダナ人の奴隷であり、シオンは支配者層のレナ人でありながら同胞と敵対関係にあった。アルフェンがシオンの体内に保存された「火の主霊石」の力を「炎の剣」として強力な力を具現化させた事から、レナと敵対するという利害が一致し、「全ての領将を倒す」という目的の為に行動を共にする事になる。
アルフェンはレナ人が嫌いだったが、生来のお人好しな性格から他人に壁を作ろうとするシオンの事を気にかけており、彼女を諫めたり時には怒るほど心から心配したりと、目が離せない存在になっていき、序盤で遺跡で見つけた服に着替えたシオンに見惚れていた事を後に告白している。
一方のシオンも奴隷のアルフェンを当初は見下していたが、「荊」の呪いのせいで誰にも触れ合えず孤独を抱えているシオンにとって、痛覚がない為に問題なくシオンに触れられるアルフェンは今までにない存在であった。そのため自分を心から心配し気遣ってくれるアルフェンとの距離感に戸惑いながら、徐々に意識していくようになる。
特に中盤に差し掛かるあたりでシオンが敵に拐われ、同時にアルフェンが大きな壁にぶち当たってしまうものの二人は再会、大きく距離を縮めていく。
ちなみにこのシオン奪還直後の二人のやり取りについて、リンウェルは二人の間に広がる甘い空気に悶え、鈍感なロウは嬉しいのは当たり前だと安堵し、テュオハリムはわかった上で良い事だと讃え、キサラは人目を考える様に嗜めながら苦笑していた。
物語の舞台がレネギスに移る最中、シオンの本当の目的が自らを犠牲に《荊》を滅ぼす事だと判明。仲間との旅路で多くの未練が生まれ葛藤に押し潰されそうなシオンをアルフェンが抱きしめ、事実上のプロポーズに等しいセリフと共に二人は運命に抗う覚悟を決める。
Hello,again〜昔からある場所〜が流れるOPでは二人の衣装と印象が変わる為、アルフェンがヒロインを迎えに行く王子様、シオンが救われる姫の様に見える。
二人の関係が進展するとシオンの「独り」の意味が、孤独(ひとり)から独身(ひとり)に変わり、「結婚できないのでは」、と考えると囚われの身になっていた頃の様に精神的に病んでしまう事もある。
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ネタバレ
以下、物語のエンディングに関する重大なネタバレを含みます
ヴォルラーンとの最終決戦を制したアルフェンだったが、ヴォルラーンの最期の抵抗によりレナス=アルマを破壊され、レナの星霊と《茨》を抑える手段を失ってしまう。
炎の剣で自分ごと焼き払ってくれと頼むシオンだったが、そんなことは認められないアルフェンだが、
お願い、私のために世界を終わらせないで
というシオンの言葉に迷いながらも炎の剣の前に立つ。シオンを覆う《茨》から青い薔薇のような花が咲き、シオンの持つ炎の主霊石さえ花に変化するほど、刻一刻と迫る刻限。しかし、ダナの星霊は人々に宿っているというリンウェルの話を思い出したアルフェンはレネギスを通じてダナの星霊力がレナに送られている状況を利用してダナの人々=ダナの意志に呼びかけ、ダナの意志から助けを得られるかもしれないと提案する
最初は無茶だと言うシオンだったが、誰も犠牲にしない為にレナをも救おうとするアルフェンに同意、
ダナを形作るすべての意思よ!俺はシオンを救いたい!そして、レナも救いたい!
何かのために別の何かを犠牲にする、そんなことはもう終わりにしたい!
だから!
力を貸してくれ!!
力を貸して!!
《王》と《巫女》の力を解放し、ダナに生きるすべての人々へ呼びかける2人。人々は無意識にそれに同調、それぞれの意思は花びらとなってレナへ送られ、アルフェンの握る炎の剣へと集まる。ダナの意思を纏った炎の剣をシオンの胸に浮かぶ炎の主霊石が変化した青薔薇に突き立てると、光と共に《茨》は消滅、暖かな光の中で二人はキスをする。
エンディングでは小さな小屋に二人で暮らしている様子や結婚式の様子が描かれ、晴れて公式カップリングとなった。
末永くお幸せに!