白夜極光

びゃくやきょっこう

スマートフォン向けゲームアプリ。ジャンルはラインストラテジーRPG。英題は『 ALCHEMY STARS 』。

空の末裔よ、導く光となれ

概要

「TOURDOG STUDIO」が開発し、「Tensent Games」が配信するスマートフォン向けゲームアプリ。ジャンルは「ラインストラテジーRPG」と称されており、2021年6月17日より日本国内配信開始。2021年9月30日にはDMMGAMES版（ブラウザ限定）の事前登録を開始、同年11月4日からサービスを開始した。

戦闘

フィールドは4色に塗り分けられたマスで構成されており、同一の色を一筆書き（前後左右と斜めの8方向）で繋ぎ合わせる事でキャラクターは攻撃と移動を同時に行う。

攻撃対象は移動するマスに隣接した敵のみだが、繋いだマスが多いほど攻撃で与えるダメージが上昇、移動完了後にはキャラクター毎に持っている追撃が発生し、こちらは様々な範囲や攻撃対象が設定されている。

キャラクターにはスキル「能動技」「連鎖技」「装備技」が存在し、相手にダメージを与えるものはもちろん、コンボを無視して範囲内のマスへ移動する、マスの色を変えるなど、ゲームの戦略において重要なスキルを持つ者もいる。

能動技：一定のターンごとに発動可能になる、キャラクター固有の能力。部隊の移動を助けるチェンジャー、範囲攻撃を繰り出すボマー、部隊を回復するサポーターなど、能動技の性質によってキャラクターの役職も分けられている。

連鎖技：移動経路の最終地点でマスの色に応じた属性を持つキャラクターが自動的に発動させる技。繋いだマスの数によって効果が上がるため、次ターンのコンボ開始地点や、能動技を使った移動先などを意識することで、戦闘の効率も上がっていくだろう。

ストーリー

常昼と常夜に分かたれた惑星・アイオリア。昼夜の境目に位置するアストラ大陸では、古代人類の末裔が暮らしている。

「巨像」と呼ばれる古代の高度な技術によって生み出された創造物と、それと意志を交わす事の出来る「空の末裔」の一族は、「天空の谷」と呼ばれる場所で平和に暮らしていた。そして17年前、その平和はたった一夜にして終焉を迎え、空の末裔は滅亡してしまう。しかし、巨像・ソラヴァンと共に逃げおおせた「あなた」は生き残り、長い時を地下で過ごす事となる。

幾度となくソラヴァンの起動を試みるが成功する兆しは見えず、その度にソラヴァンのエネルギーは減少し、もはや残り僅かとなってしまう。そこへ巨像を捜索する「光霊」のバイス達が現れ、「暗鬼」と戦闘を繰り広げるうちにソラヴァン内部へと転落してしまう。

この窮地を脱するにはソラヴァンを起動させるしかない。あなたとバイスは力を合わせ、奇跡的にソラヴァンを大空へと羽ばたかせる事に成功する。一族の生き残りを、滅亡の真実を求めて、あなたはバイス達と共に外の世界へと旅立つ。

キャラクター

主要人物

主人公（名前は任意）

空の末裔（空裔族）の生き残り。天空の谷から逃げ延びた時にはまだ赤ん坊で、17年もの時を地下で生活していたため世間知らず。光霊たちからは「ナビゲーター」と呼ばれる事が多い。一族の滅亡に無力感を抱きながらも、天空の谷襲撃の真実を求めてアストラ各地を巡ることになる。

「末裔が現れれば、あらゆる戦に勝てる」という言い伝えがあり、これは一族のみが持つ「光の道を見る力」によるものである。しかし、一族自身は戦う力を持っていないため、光霊たちの力を借りる必要がある。

ソラヴァン

4枚の翼を持つ白い竜の様な巨像。主人公を守る事を最優先事項としている。生物、機械、魔法の技術を組み合わせて生み出された空飛ぶ船の様な存在で、内部には様々な区画がある（バイス曰く小規模のシェルターと同等）。自我も持ち合わせており、故郷を失った主人公にとってはたった一人の「家族」も同然である。

バイス（CV：楠木ともり）

啓光連邦に所属する光霊の女性で、竜の様な尻尾が特徴。遺跡を巡り発掘を行う探索隊の隊長を務める中尉。主人公とソラヴァンを見つけ出した張本人。水属性を持つ弓矢の使い手。

巨像の構造に詳しく、眠気覚ましに機械の図面を見るなど、巨像オタク的な一面がある。光霊は「光力」を用いて戦闘を行う事ができ、末裔に「光の道」を導かれる事で普段以上の力を発揮する事ができる。

陣営

啓光連邦

巨大シェルター・カナン城を中核として、周囲のシェルターと共に形成された軍事連合体。暗鬼の侵攻に対する前線基地でもあり、遺跡探索や科学研究への投資、市民教育等の洗練されたシステムを有する。勢力の増大に伴い派閥の整合や清廉性の維持に労力を割く一方で、白夜城とは緊張状態も生まれている。

ヒイロ（CV：鬼頭明里）

啓光連邦所属の光霊の女性。真面目で自分に厳しく、常に鍛錬と修行を怠らないその姿勢に裏付けられた実力から、第三軍団の軍団長を任されている。ちなみに、バイスにとっては直属の上司であり、憧れの存在でもある。

フィリス（CV：和氣あず未）

啓光連邦所属の光霊の女性。人懐っこくのんびりした性格で、お気に入りの場所でする昼寝や煮干しが好きで、見た目と口調そのままの猫の様な人物。

白夜城

光霊文明の中心地として名高い、浮空島に築かれた空中都市。厳格な身分制度を敷き、執政官・元老院・神殿の三権分立を確立している。アストラの全文明の守護者として強権を示してきたが、啓光連邦の台頭を危惧する声も出始めている。

エンジェル（CV：上田麗奈）

美しい片翼を持つ、白夜城法廷の裁判官。繊細で自尊心が強く聡明。布教活動の中で多様な質疑に応じようと努力してきた勉強家で、探索隊でもヒアリングや分析能力を活かして部隊をまとめている。

Ms.ブラン（CV：石川由依）

キャリーケースを携えた白夜城のガイド。探索隊にも協力しており、常に冷静で優雅、あらゆる局面に落ち着いて対応する大人の女性。

ウリエル（CV：悠木碧）

白夜城に所属する光霊の女性で「四大天使」と呼ばれる名高い騎士の一人。

影ノ街

浮空島の下に形成された白夜城の貧民街を前身として発展した、アストラにおける交易の要所。商会や闇ギルドといった各勢力の乱立によって、白夜城からは事実上の自治権を獲得している。

クレーケン（CV：内田雄馬）

影ノ街を牛耳るイスタバン組の一員。出会い頭にペテン師と自称する通り、常に嘘か本当かわからないことばかり話す。

ヒドライ（CV：森川智之）

影ノ街の一匹狼。台詞から考えるに現在はイスタバンをボスと仰いでいるはずなのだが、ゲーム内グループ表記は一匹狼である。

クスッタ（CV：佐倉綾音）

イスタバン配下の暗殺者。同じ暗殺者達が集まった勅痕の針というギルドに所属している。

アイリーナ（CV：花澤香菜）

影ノ街に住む光霊の女性で、身の丈を超える巨大な魔剣と、そこから生み出される黒い棘を武器に傭兵として活動しており、この魔剣の呪いによって彼女の体にも黒い棘が生えている。

R・W（Rediesel Wrench）

アストラ西部の大砂漠の奥地に位置する、放浪部族連合。旅人、冒険家、賞金稼ぎなど侠客気質の強い者が集まり、義理人情の価値観で首領を選出している。トカゲのような巨像を移動基地にしており、ジャンク品を組み合わせたマシンで砂漠を駆け回っている。方々で商品を狩り集める武装強盗集団で、メンテナンス不足から墜落してしまったソラヴァンを解体して売りさばこうと群がってくるのだが……。