プロフィール
フルネーム | ゲオルグ・カーマイン→カゲトラ |
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肩書 | エルフリーデン王国陸軍総大将→フリードニア王国諜報部隊「黒猫」隊長 |
異名 | 獅子将軍→パルナムの黒虎 |
出身 | エルフリーデン王国 |
生年月日 | 大陸暦1496年(大陸暦1546年時点で50歳の為) |
種族 | 獅子の獣人族 |
性別 | 男性 |
初登場話 | 文庫1巻 エピローグ |
CV | 楠大典 |
概要
ゲオルグ・カーマイン
- 文庫1巻~3巻、文庫12巻
「若き芽吹きとエルフリーデンに栄光あれ!」
エルフリーデン王国の陸軍を預かる三公の1人。
前王アルベルトとは彼が一貴族であったときからの友人であり、
他種族差別のないエルフリーデンの国風を愛していることもあって忠誠心は非常に強い。
リーシアのことも娘のようにかわいがっており、リーシアもとても慕っていた。
しかしアルベルトがソーマに王位を譲渡してからは、ソーマが追放した不正貴族を匿うなど敵対姿勢を明確にする。不正貴族はソーマが関係を切った傭兵を雇い入れており、内乱を起こしたが、ソーマと空軍が来たら、あっさり降伏した(詳細は経歴にて)。
1週間戦争後、反逆罪で牢獄に投獄された。反逆の真意はあったものの、様々な事情から公表するわけにいかず、処刑されることになっていた。
国に殉じようとした彼を公開処刑するのを嫌がったソーマから毒酒を勧められ、自害したはずだが..。
死亡したゲオルグは、忠義に厚い武将だったが老いて増長した反逆者というレッテルを貼られていた。しかし、武術大会で優勝した娘・ミオの願いでゲオルグ・カーマインの反乱に対する再調査を公表(ミオからの同意も得て一部脚色した上で)したことで、敵も味方も欺いてみせた報国の士となり、名声は回復した。
カゲトラ
- 文庫3巻~
以下、ネタバレ
『パルナムには黒い虎がいて、出会ったが最後、その密偵は二度と戻らない』
地の文で明言だけは避けられているが、まず間違いない描写でソーマが新設した直属特殊諜報部隊『黒猫』の首領、カゲトラとして再登場。地の文でもゲオルグ自身だという明言こそしていないが、彼をよく知るリーシア、アルベルト、エクセルからはゲオルグとして認識されており、かなりわざとらしい表現もされているためほぼ確定。
その実力をいかんなく発揮しており、黒猫は要所要所でエルフリーデン王国ひいてはアミドニアを併合したフリードニア王国の力となり、個人としても長超遠距離からの狙撃を動じることなくあっさり切り落とすなど、武勇も発揮している。
対人関係
カーマイン家
娘。
カーマイン夫人
名称不明。
ミオの夫。武官に怯まずに自分の意思を突きつける文官として一目置いていた。
エルフリーデン王家
第13代エルフリーデン国王で親友。
三公
経歴・過去
過去
- 文庫10巻番外編
幼少期はかなりのヤンチャな悪ガキで、父の大事なツボを割ったりなど典型的なガキ大将であった。ゲオルグだけが悪いだけでないこともあったので、その時はアルベルトが助けていた。
妻と会ったときは、口下手で女性の扱いが分からず怖い顔になっていたが、アルベルトが仲を取り持ったので恩に感じていた。
先々代エルフリーデン国王時代、攻城戦も籠城戦もこなせる名将で、殿を担った撤退戦では敗戦でありながら敵将の首を挙げたりと、若い頃から戦士として優れていた。
先々代エルフリーデン国王死亡後、アルベルトに父である先代のカーマイン公に会わせて欲しいこと、そしてエリシャの保護を頼まれていた。
しかし、エクセルの主導で三公が王位継承の争乱に関わらないようにする為(保護すると介入と捉えられないので)、断った。その代わり、カーマイン家を継いだ時はアルベルトの為に最大限の協力をすると誓う。
エリシャがアルベルトと暮らしてからは危害を加えないように、アルベルトとの友誼を喧伝した。
王位継承の争乱でエリシャ以外の王族が全滅した頃、カーマイン公を継ぐ。
- 文庫12巻
- 大陸暦1545年6月
ミオ、ベオウルフと共にアミドニア公国軍との小競り合いを収める。その交渉時にアミドニア公子のユリウス、アミドニア公国財務官で後のミオの夫となるコルベールと出会う。
ゲオルグ自身も領地経営は苦手だったが妻の力を借りて慣れていったが、領地経営が苦手なミオを見て、コルベールのような気骨ある文官が婿に来て欲しいと語った。
現実主義勇者の王国再建記
1週間戦争
- 文庫1巻~文庫3巻
- 大陸暦1546年、50歳
ゲオルグ自身はソーマを『異世界人ゆえに伝統などをたやすく切り捨てる』として敵対姿勢を明確にしており、加えて不正貴族に対しても使いつぶす姿勢を見せ、同じ三公の一人であるエクセル・ウォルターからは野心に取りつかれた可能性を懸念されていたが……。
真意(ネタバレ注意)
この敵対姿勢の真の目的は
不正貴族の息の根を止めるために行った盛大な茶番劇
アルベルトからソーマに王位を譲った真相を利かされたゲオルグは、ソーマが見落としている不正貴族の横のつながりや隠し資産を危険視。つながりのある貴族たちが不正貴族をかばって国内が荒れることないよう、自分を旗頭に不正貴族を集めさせて反乱を起こし鎮圧され、正真正銘の反逆者として貴族たちがつながりを自発的に切るように仕向けさせることをもくろんだ。
隠し資産に関しても傭兵を集めさせることで散在させ、余計な金で抵抗することが無いように使いつぶさせるという手段を行う。そして適当ぶっこいて集めさせたところをまとめて捕縛し、傭兵を提供した国家に身代金を払わせることで、大半をエルフリーデンの国庫に集めさせるという二段構えの作戦であった。
またそのあとのことも考慮し、部下のグレイヴにそれらの目的の一部を説明し、ついていけなくなって離反した形にしてソーマのもとに送るなど入念すぎる下準備をしており、既に引き返せないタイミングで事情を告げられたソーマはそれほどの逸材を切り捨てなければいけないことに激昂したほど。
しかし、そのソーマは同時タイミングでアミドニアを叩き潰す作戦を練っており、また空軍を司るカストール・バルガスは友誼に殉じてゲオルグの側についたため、割と綱渡りな状態になってしまうも、最終的に内乱を鎮圧したその足でアミドニアの首都を制圧し、公王であるガイウス八世を討ち取るなど、最終的に内憂外患の排除を一斉に行うという大成功になる。
その後、一部の部下と共に服毒自殺を敢行。裁判前に死亡するという形になるが―
カゲトラとして
- 文庫3巻・4巻
ソーマが新設した直属特殊諜報部隊『黒猫』の首領、カゲトラとして再登場する。
ヴァン領民の蜂起の扇動をした。
現実主義勇者の王国改造記
- 文庫5巻第4章・第5章、文庫8巻、文庫9巻、文庫10巻第5章・最終章
現実主義勇者の大国建造記
- 文庫12巻、文庫13巻第3章、文庫14巻第1章・第12章
- 大陸暦1548年~大陸暦1549年
武術大会で優勝したミオに対して、ソーマの依頼で戦って負けるよう取り計らう。
- 文庫15巻第3章
- 大陸暦1550年
現実主義勇者の帝国建立記
- 世界解明の章
- 大陸暦1553年
ミオの結婚式に参加し、カーマイン夫人と話す。