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三足蛙の編集履歴

2022-01-16 16:31:55 バージョン

三足蛙

みつあしのかえる

織田信長が愛用したと伝わる香炉。

概要

その名の通り3本足のカエルをかたどった香炉で銅製。ふたにはサルのような動物をかたどったつまみがある。

 

元は中国から伝来したアンティークで、あの織田信長も愛用したという一品。松永久秀豊臣秀吉織田有楽斎古田織部と茶の湯(茶道)を嗜んだ武将は多かったが、信長もまた茶器の名品を集めたり茶会を開いたり(実際本能寺の変前日にも開催していた)と結構凝っていたようなので、ヘンテコな見た目ながらもかなりの名品ということになるのだろう。

 

そんな三足蛙だが、1582年6月2日早朝、つまり明智光秀が裏切って奇襲をかけてきた「本能寺の変」に際して''突然鳴き出して異変を知らせた''という伝説が残っている。三足蛙はいつまで経っても鳴きやまないので、蜀江錦(しょっこうにしき。中国・四川省で作られた赤染め布)でくるんでやっと大人しくさせたとか。

 

なお本能寺が焼け落ちてもこいつは無事に残ったとされ、現在は本能寺美術館が所蔵している。

 

余談

  • 3本足

前足2本、後ろ足1本の3本足なのは中国に伝わる瑞獣・「青蛙神(せいあじん)」をかたどっているから。この青蛙神はヒキガエルのような姿で天災を予知する能力があるとされ、いわば厄除けの縁起物であった。

 

  • 鳴いた香炉伝説

豊臣秀吉が持っていた青磁製の香炉「千鳥」も鳴いたとされる。

こちらはあの石川五右衛門が大胆にも秀吉の寝室に盗みに入った際、つまみの千鳥の像が鳴き出して「通報」したことで家来が駆けつけ、五右衛門は御用になったと伝わる。

 

関連タグ

香炉 茶器

 

九十九髪茄子→こちらは茶壺。松永から信長に贈られ、愛用したとされる。

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