概要
持株会社『ディーアンドエムホールディングス』を親会社とする音響メーカー。
ミニコンポ、Hi-Fiコンポーネント、ホームシアター向けの音響機器、電子楽器などを製造販売している。
略歴
1934年、坪田耕一が『日本電氣音響研究所』を設立。
1936年、日本放送協会が1940年開催予定の東京オリンピックのためテレフンケン式円盤録音機の国産化を目論み、坪田も開発に当たったが、オリンピック開催は返上となった。
1939年、『日本電氣音響株式會社』が設立された。略称は『電音(でんおん)』。
1944年、社名を『日本電気音響株式会社』に変更。
1947年、『日本コロムビア』の系列会社となり、1963年に吸収合併されてブランド名として残る。海外展開した際、『DENON』は『デノン』と読まれることが多かった。
2001年、『日本コロムビア』が経営再建のため、投資ファンド『リップルウッド』が設立した『ニュー・デノン』にAV機器製造部門を売却。
2002年、『ディーアンドエムホールディングス』が設立され、『マランツ』とともにその子会社となる。
余談
- 玉音放送に使用された円盤式録音再生機は電音製であった。開発者は後にティアックを創業する谷勝馬。
- 1972年、世界初のデジタル録音機であるPCMレコーダー『DN-023R』の開発に成功。スメタナ四重奏団を招き、世界初のデジタル録音が行われた(モーツァルトの『弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421』と『弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K.458「狩」』)
関連タグ
日本コロムビア(かつての親会社。日本コロムビアのクラッシック音楽ソフトのレーベルに「DENON」が存在する)