概要
ケルト神話、及び『Fate/Zero』に登場するディルムッド・オディナ(ランサー)とグラニアの男女カップリング。
ディルムッド=槍(『Fate/Zero』ではランサー(槍兵)のため)、グラニア=姫(ディルムッドが生前仕えていた主の元婚約者のため)を意味して「槍姫」と表記されている。
ディルムッドはグラニアの婚約者であったフィン・マックールに仕えていたため、ディルムッドにとって、グラニアは主の婚約者という立場に、グラニアにとって、ディルムッドは婚約者の従者という立場にあたるわけだった。ディルムッドは愛の黒子と呼ばれる泣きぼくろを持っており、魔力を持たない女性を、ディルムッド本人や、魔力を持たない女性の意思とは関係なしに魅了してしまうため、ディルムッドとグラニアは顔を合わせることができないようにされていた。
しかし、それまで一切接点のなかった二人が急接近することとなった出来事が、フィンとグラニアの婚約を祝う宴にディルムッドも参加したことだった。グラニアはディルムッドをこの時に初めて見たのだが、それまで一切接点がなかったにもかかわらず、彼に惚れてしまった。理由は前述の通り、ディルムッドの持つ愛の黒子によるものもあるが、グラニアはそもそもフィンとの結婚自体、あまり乗り気ではなかった。(ケルト神話で語られていたところによると、嫌なら断っても良いと言われていたらしいが、周りの圧に押されているように感じて、断れなかったらしい。)
グラニアはその宴の後、ディルムッドに口付け(キス)をし、「自分を連れて逃げて欲しい」と頼み、ディルムッドは彼女を抱き締め、彼女の思いに応えて逃げることとなる。
その後、ディルムッドとグラニアは裏切り者として、主のフィンや彼の兵(ディルムッドのかつての仲間)から追われてしまうが、フィンがディルムッドとグラニアの婚約を認めたことで、(一応は)和解する。
この後、ディルムッドとグラニアは夫婦となる。(ケルト神話によると4人の子供に恵まれたという。)
作品の傾向
ケルト神話での話が元となっているが、Fate/Zero、及びFateシリーズのディルムッドとグラニアが描かれている作品がほとんどである。
また、「ディルグラ」タグが付いているものも多い。