中華人民共和国西南部のチベット地域にある、中国共産党が設定した行政区域の民族自治区。
中国語では「西蔵自治区」。
自治区は政治的単位であって、歴史的・地域的にチベット≠チベット自治区という見方が多い。
ポタラ宮殿のあるラサ市を中心に、地域の9割はチベット民族が居住している。
現地の経済は農牧が基本で、交通整備が進んで観光業も盛んになっている。
かつてはダライ・ラマ一族が治める国が続いていた。また永らく、歴代の中華王朝から干渉を受けてきた。
1950年に中国はチベットを中国領と見なし、中国軍を侵攻させ併合。
清朝の雍正帝によるチベット分割にもとづいて1965年に自治区を設定。
何度も抵抗運動が繰り返されたが、その度に弾圧され、中国人の大量移植が続ている。