スーパーボーイ・プライム
すーぱーぼーいぷらいむ
コミックでの活躍
- 『クライシス・オン・インフィニット・アース』
DCコミック史上最大規模の戦い。アンチモニターによってアースプライムを破壊され、別アースのヒーロー達と合流。「少年のスーパーマン」として大人のスーパーマン、老齢のスーパーマンと共にアンチモニターと戦い、世界を救った。
ニューアースではアース2スーパーマンと同じく存在が確定されておらず、最終決戦の後にアレクサンダー・ルーサーJr達とパラダイスディメンションへと旅立つ。
問題はここからである。ここまでは読者の立場を反映した紛れもなく純粋なヒーローだったのだが、次回作『インフィニット・クライシス』で歪な変化を遂げてしまう。
- 『インフィニット・クライシス』
パラダイスディメンションでニューアースの様子を見つめていたが、ヒーロー達の分裂など理想的な世界と呼べるものとはほど遠く、クライシス後の世界に失望。共にクライシスで生き残った親友アレクサンダー・ルーサーJrと世界の再創造を画策する。
計画の途中、ニューアースのスーパーボーイ(コナー)に嫉妬。スモールビルを襲撃し、コナーを守るべく駆けつけたJSA+ドゥームパトロール+タイタンズと戦いを繰り広げる。この中でパンサを誤って殺してしまい、動揺と恐怖から暴走、タイタンズを数人殺害し、ザ・フラッシュ達にスピードフォースに封印される。
その後4年を費やしてスピードフォースから帰還、コナーを殺害し、グリーンランタンコーズと戦いを繰り広げた後にコーズによって厳重に隔離される事となった。
……以後もDCコミックスの世界で続編が製作されていくのだが、彼が正道のヒーローに戻ることはなく、「悪役」として扱われ続けている。なお、今作で割を食ったキャラクターは彼だけでなく、共にクライシスを生き残った親友アレクサンダー・ルーサーJrやアース2のスーパーマン夫妻も悲惨な最期を遂げており、そのために『インフィニット・クライシス』そのものを否定する読者も少なくない。
- 『シネストロコーズ・ウォー』
- 『カウントダウン』
- 『リージョンオブ3ワールズ』
- 『ブラッケストナイト』
映像作品
アローバース
『スーパーマン&ロイス』
2021年から放映されているスーパーマンが主役のドラマ。『ARROW/アロー』や『THE FLASH/フラッシュ』と同一世界観であり、『SUPERGIRL/スーパーガール』のスピンオフ。
『スーパーガール』本編でスーパーマンの子供が当初1人だったところ、大型クロスオーバー回「クライシス・オン・インフィニット・アース」事件を経て子供が双子になっており、ドラマはこの続編が本編となる。
直接的にスーパーボーイ・プライムが出てくるという情報はないのだが、以下のように意味深な要素が散りばめられている。
1.物語の舞台となるアース・プライムは原作コミックでスーパーボーイ・プライムが誕生した世界の名前である。
2.「クライシスで生き残った子供2人」というのは原作コミックの「クライシス」でスーパーボーイ・プライムとアレクサンダー・ルーサーJrがパラダイスディメンションへ生き延びた構図とよく似ている。
3.双子の片割れジョナサン・ケントは金髪のくせ毛であり、この特徴が原作アレクサンダー・ルーサーJrの容姿に近い(むこうは赤毛だが)。双子の弟ジョーダンより社交的で良識を備えているという点もアレクサンダーJrと酷似している。
4.また、優秀だが普通の人間でしかないジョナサンとは異なり、弟ジョーダンは父スーパーマンの超能力が遺伝しており、「非超人ジョナサンと超人ジョーダン」という構図もスーパーボーイ・プライムとアレクサンダー・ルーサーJrの組み合わせと同じである。
この二人が将来的に原作クライシスの続編である「インフィニット・クライシス」のキーパーソンになるのかもしれない。