概要
2022年4月17日にオンエアされた、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第15回「足固めの儀式」での事である。
その前週にオンエアされた第14回「都の義仲」において、頼朝は御家人を糾合した上で、朝廷との軋轢を増しつつあった木曾義仲を追討すべく派遣しようとするが、
平家討伐ならばいざ知らず、源氏同士の身内争いのことなどどうでもいいと考える地方領主たちは、予てから抱いていた頼朝への不満を一気に募らせ、これを追放すべく叛乱を企てる。
この不穏な事態を察知した頼朝と、その側近である大江広元は一計を案じ、
あえて坂東最大の実力者・上総介広常に叛乱軍を率いるよう、小四郎を通じて依頼。
そしてその狙い通り、広常が事を穏便に収めることで叛乱を不問に付すことに成功し、頼朝も広常の功を賞し酒を酌み交わした。
・・・が、それらは全て広常一人に全ての科を負わせ、謀反人として処断せんとする頼朝と広元の策謀の一端に過ぎなかった。
その結果、広常は御家人たちが集まる中で、頼朝からの密命を受けていた梶原景時の手により、見せしめとして殺害されてしまった。
これらのあらましと、鎌倉殿のためなら血も涙もない策謀を献策する広元の姿勢に、やはり策謀と組織運営に定評のあるオーベルシュタイン(『銀河英雄伝説』)を想起する視聴者も少なからずおり、そこから「鎌倉のオーベルシュタイン」とあだ名されるにいたったのである。