プロフィール
概要
本作の主人公の一人。年齢は16歳。
幼い頃、怪異に襲われたところを怪伐軍に救われたこときっかけに、怪伐軍への入隊を目指し、厳しい訓練の末、見事志願入隊を果たす。元々は病弱体質で、5歳の時まで旧怪伐軍病院に入院していた。しかし訓練の成果か、入隊時には他の隊員達が耐えられなかったSASケーブル接続の痛みに、ただ一人だけこらえてみせる等、健常ぶりを見せるまでになっている。
父親は政治家のジョウ。母は5歳の時に他界している。兄は怪伐軍本部長のカイト。
彼の実家「スメラギ家」は、「ニューヒムカ建国の父」のヤクモを先祖とするエリートの家系である。ただ本人としては、優秀な父と兄を持ったがために周囲から色眼鏡で見られ続けたとして、家系にはあまり良いイメージを持っていない様子。
そのため政治の道に進むことには消極的。むしろ幼少期に怪伐軍に助けてもらったことから、怪伐軍に憧れを持っており、自身に適正がないと知りながらも、志願兵として訓練学校に通う道を選んでいる。
同期で、同じ志願兵であるナギは親友。スカウト組のハナビはかつての幼馴染で、訳あって離れていたが、怪伐軍入隊にあたって再会することができた。
入隊直後のトラブルで出会ったカサネのことは、初対面時に幼少時に自分を助けてくれた怪伐軍の隊員に酷似しているとして、気にかけている。その姉ナオミとはバッキィちゃんの話題で意気投合し、すぐに仲良くなっている。
筋金入りのバッキィちゃん狂であり、グッズの収集には余念が無い。カサネ編でユイトにプレゼントできるアイテムの殆どがバッキィちゃんのグッズの類で、ゲームを進めるとアジトにあるユイトの机周りが、バッキィちゃんグッズで埋め尽くされていく。
性格
政治家の息子なだけあって大人びており、立場問わず、分け隔てなく接することができる優しい精神の持ち主で、相手の良い部分を見つけることが得意。やむを得ず対立することになっても、戦いが終われば相手を許せないまでも、怒りを収め、対話に転じることができる。それでいて相手を全肯定することはなく、納得しかねることがあれば明確に否定、怒りを示す。
16歳とは思えない人の良さだが、決して完璧超人ではなく、カサネの天然ぶりに振り回されたり、シデンの嫌味に我慢がならず怒り口調になったりと、場合によっては歳相応の人間らしさを見せることもある。
また上述したバッキィちゃん絡みでは、子供のようにはしゃぐ姿が見られる。カゲロウがいまいちキャラを理解していないバッキィちゃんの物真似を披露した時には、似てないとバッサリ切り捨てた。
仲間内からもその人格者ぶりは認められているが、一方で人の醜さや悪意に対して鈍感な節があり、それが思わぬ意見の食い違いを招いてしまうこともある。例えばベルペッパーが差別用語であることを、本人は他人から指摘されるまで知らない、当人達が抱えるハンデの重さをいまいち理解し切れていない発言をしてしまう等。
兄カイトからはやや甘やかされているきらいがあるものの、本人は特に嫌がっておらず、むしろ悩みがあれば素直に頼ろうとする等、関係は良好。
一方、父ジョウとはブレインメッセージ(メールのようなもの)の定型文で最低限の報告をする程度で、本人はロクに返信が返ってこないことを不満がっている。
関連タグ
ハナビ・イチジョウ:幼馴染。
ネタバレ注意!
幼少期に「病弱のため入院していた」というのは、彼が無脳力者(ベルペッパー)であったから。例の怪伐軍兵士…未来からやってきたカサネに助けられ、イヤーカフを託された直後に脳力を覚醒した。そのイヤーカフは母親のワカナ・スメラギが作った記憶障害を防ぐためのデバイスである。後天的に無理矢理脳力を覚醒したため怪伐軍業務における脳力の行使で記憶障害等の問題が発生することになるのだが、これの存在により…
また、彼とカサネの脳力は念力ではなく、重力操作で空間を操作し時空跳躍を起こす「レッドストリングス」脳力である。カサネはレッドストリングス脳力者の最高傑作で時空跳躍を成功させうるが、ユイトのそれはそこまで強くはない。