Aランクパーティを離脱した俺は
えーらんくぱーてぃをりだつしたおれは
「小説家になろう」にて、2020年10月から2023年8月にかけて発表された。
正式名称は『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』。略称・公式ハッシュタグは「エパリダ」。
句読点を含んだ場合32文字となりタグとして使用できないため、pixivでは本記事名とタグを使用する。
ジャンルは追放ものではなく、主人公自身が傲慢な仲間たちを見限ってパーティを抜ける「離脱もの」。
そこから冒険者のイロハを教えた美少女の教え子たちに誘われ新しい冒険者パーティを結成し、ダンジョン攻略に挑んでいく展開になっている。
なお、作中世界の冒険者はいわゆる動画配信者でもあり、攻略の様子を自立型の魔道具で録画・配信することで収益を得ている。
講談社のライトノベルレーベルであるKラノベブックスから書籍版が刊行されている。全4巻。
コミカライズが、講談社が運営しているWebコミックサイト「マガポケ」にて2021年6月から発表されている。作画担当はユーリ。こちらの単行本は2025年1月時点で9巻。
バンダイナムコピクチャーズの手によってテレビアニメ化される事になった。2025年1月から日本テレビ系列にて2クール連続で放送される予定。
「やってられるか!」
5年間在籍したAランクパーティ『サンダーパイク』を、そんな一言で離脱した赤魔道士のユーク。
『雑用係』『金食い虫』『器用貧乏』などと言われながらも頑張ってきた冒険者生活だったが、ついに堪忍袋の緒が切れたのだ。
新たなパーティを探して冒険者ギルドに向かったユークの前に、かつての教え子であるマリナが現れる。
勢いそのままにパーティに誘われ、女の子ばかりの駆け出しパーティに加入することになったユーク。
ダンジョンを攻略するうちに判明するユークの実力。
実は、ユークの振るう魔法とスキルは規格外の力を持っていた!
一方その頃、ユークの強力なサポートを失った『サンダーパイク』は依頼の失敗が続き、新メンバーにも次々と逃げられる始末。
追い詰められた彼らは『冒険配信』で有名になりつつあるユークをパーティに引き戻すことを画策する。
追放系ではない離脱系主人公が幸せな結末を目指す冒険配信ファンタジー、ここにスタート!
クローバー
ユークと冒険者予備研修で彼に師事していた3人の若手冒険者が結成したパーティ。
ユーク・フェルディオ
CV:峯田大夢
主人公。「赤魔道士/錬金術師」。冒険者信用度(スコア)はB→A。
自身の夢を叶えるため、田舎が同じサイモンが立ち上げた「サンダーパイク」に5年間所属し他の4人をサポートしていたが、貢献に見合わない冷遇と態度を改めない仲間たちに我慢の限界を迎え脱退。マリナの誘いで一時的にパーティを組んだことをきっかけに「クローバー」を立ち上げる。
赤魔道士は不遇職として有名だが、そのハンデを補うため豊富な知識と技術を会得している。
マリナ
CV:伊南羽桜
「魔剣士」。
パーティ名は彼女による命名。
シルク・アンバーウッド
CV:川井田夏海
「レンジャー/精霊使い」。
ダークエルフ。パーティではサブリーダーを務める。
レイン
CV:稗田寧々
「僧侶/魔術師」。
小柄だがユークと同い年。
ネネ・シルフィンドール
「忍者」。
猫人族(フェルシー)。国選依頼での一時加入を経て正式加入する。
サンダーパイク
新進気鋭のAランクパーティ。結成5年目でAランクに到達したことで一目置かれていたが、リーダーのサイモンを筆頭に思考が戦闘一辺倒であり、報酬分配の基準となる貢献度を「魔獣を倒したか否か」だけで決め、迷宮探索時のアイテム準備や魔獣対策といった雑用についてろくに理解を示さずユーク1人に丸投げしていた。そのユークが脱退した後はサポートを抜いた素の実力が浮き彫りになり、メンバーの悪評も広まり最終的に破滅する。
サイモン・バークリー
CV:中島ヨシキ
「騎士」。
「サンダーパイク」のリーダーでユークの幼馴染。
物事を自分の都合のいいように解釈し諫言を聞かない。比較的早めにAランクに昇格したことで余計に拍車がかかり、ユークのサポートの重要性を理解せず冷遇を続け、彼からの脱退の申し出も上から目線で受諾した。その後パーティが失墜しても、ユークの後釜として入れたメンバーたちに責任を被せて自分の非を認めず、挽回のためユークを呼び戻そうとするも断られ、彼や「クローバー」を逆恨みするようになる。
ジェミー
CV:M・A・O
「魔法使い」。
当初はユークを小馬鹿にしていたが、その後パーティが回らなくなったことで自分たちのほうが間違っていたことを自覚する。
バリー
CV:世界(FANTASTICS)
「戦士」。
サイモンと並び傲慢かつ浅慮なハンマー使いの脳筋。ユーク脱退時には「(戻ってきても)お前の席ねーから!」とバカにしていたが、パーティ失墜時には恥知らずにも「少し待遇を良くしてやれば戻ってくるはず」とユークの復帰をサイモンに提案している。
カミラ
CV:南條愛乃
「僧侶」。
慇懃無礼で糸目。魔力回復用のポーションを高頻度で使うが、それらは雑用係であるユークの自腹であり、恩恵を最も受けている立場でありながら彼を裏方に過ぎないとして見下していた。