ウエルホサウルス
うえるほさうるす
白亜紀前期の中国に生息した、大型の植物食恐竜。 ウエロサウルス、ウェルホサウルスとも。
形態
大きさ7メートル程度で剣竜類としては大型。
背中の板が四角いこと以外の外見はステゴサウルスに似ており、トゥオジャンゴサウルスと違って互い違いに並んでいるほか、肩にトゲもなかったようだ。
他の剣竜類はジュラ紀に生きていたが、このウエルホサウルスは白亜紀の前半、1億2000万年くらい前に生きていた。
当時アジアにはジュラ紀の環境を残したエリアがあったとされており、そのお陰で偏食家だったこの仲間も生き延びることができたようだ(口先の狭い恐竜は選り好みする偏食家、ハドロサウルス類は何でも食べ、丈夫なくちばしのある角竜類は堅い植物を食べていたらしい)。
ちなみに背中の板は埋まっている間に折れたんじゃないかとも言われている。
余談
ウエルホサウルスよりも後、8000万年くらい前にはインドにドラビドサウルスがいたとされてきた。
だが「いろんな化石(首長竜やティタノサウルス類など)のごちゃ混ぜ状態だった→1種類の恐竜じゃない→登録取り消し」という経緯をたどったのでラストバッターということになり、剣竜類は1億年ほど前に絶滅したようだと見られている。