概要
『遊戯王DM』の敵組織『グールズ』のメンバーの1人である、奇術師パンドラの使用する『ブラック・マジシャン』。
遊戯の使用する『ブラック・マジシャン』とは違う姿であり、赤紫の衣装と褐色肌に不敵な表情が特徴である。
しかし姿が違うだけで、その力はまったくの互角である。不敵な表情や目つきの鋭さ等に惑わされやすいが、顔立ちも遊戯が使用している方と遜色ないほど整っている。
遊戯王OCGではこちらのイラストのブラック・マジシャンも作られており、一部のデュエリストから人気がある。
漫画・アニメでの活躍
ミラーマッチ決闘《デュエル》
遊戯VSパンドラ戦では大活躍をしていた。
決闘《デュエル》開始時に、既にパンドラの手札に加わっていたが、遊戯がパンドラのイカサマに最初から気づいていたため『手札抹殺』で墓地に送られる。
だが、パンドラはすぐさま専用の蘇生カードである罠カード『黒魔族復活の棺』を発動し、遊戯の召喚した『磁石の戦士β』と自身の名称不明のモンスター1体(アニメでは『キラー・トマト』)を生け贄に捧げて復活させた。
互いに『ブラック・マジシャン』を活かした戦法で魔法カードによるコンボの応酬や攻撃のぶつけ合い、素早い生還を繰り返し、遊戯の『ブラック・マジシャン』と互角の戦いを繰り広げた。
そしてついにはパンドラが対『ブラック・マジシャン』用のマジシャン封じカード『悪夢の十字架』を使って遊戯の『ブラック・マジシャン』を封印し、遊戯に強烈な一撃を与えた。
裏切りと裏切り
『ビッグ・シールド・ガードナー』で攻撃を凌ぐ事しかできない状態に追い込まれた遊戯に対し、パンドラは勝利を求めるあまりにモンスターを犠牲にして相手にダメージを与える魔法カード『エクトプラズマー』を発動する。
勝利の為にエースモンスターとの信頼関係を捨て、自分のモンスターを犠牲にするパンドラの非道さに戸惑いながらも、パンドラの『ブラック・マジシャン』は屈辱的に『エクトプラズマー』の弾丸と扱われてしまう。
だが相手が生け贄に捧げたモンスターと同じ名前のモンスターを生け贄に捧げる事でダメージを無効にできるという『エクトプラズマー』の効果(原作効果)を利用して遊戯の『ブラック・マジシャン』が自らの意志で自分の魂を盾代わりとして主を護った事で、遊戯の敗北は免れた。
パンドラは一気に勝負を決めようと壁モンスターを排除し、『黒魔族のカーテン』を発動して2体目を召喚した。
だが遊戯も『黒魔族のカーテン』(原作効果)を利用してパンドラでも知らなかった『ブラック・マジシャン』の弟子、『ブラック・マジシャン・ガール』を特殊召喚した。
その効果をまったく知らない為か、パンドラは自身の『ブラック・マジシャン』で攻撃するも、遊戯の『ブラック・マジシャン』の意志と、自ら墓地に送って裏切った『ブラック・マジシャン』の怒りを受け継いで攻撃力3000(アニメでは2600)までパワーアップした『ブラック・マジシャン・ガール』の攻撃に返り討ちにされた。
つまり、パンドラは自分のモンスターを裏切った事が原因で敗北したと言う事である。
なお、遊戯はかつてカタパルト・タートルで似たようなことをしており読者(視聴者)に度々突っ込まれている(ただ、パンドラはイカサマのためにカードを削って大きさを僅かに変えていたり、カードにキズなどの印をつけていたりするため、遊戯より扱いが雑と言われても否定できない部分はある)。
後のドーマ編ではパンドラと同様の目に遭う羽目になる。