ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

シティポップ

してぃぽっぷ

シティポップとは1970年代後半から1980年代にかけて日本で出されたポピュラー音楽である。

概要

定義としては、70年代後半から80年代まで流行したポップ音楽である。ニューミュージックの分類される音楽であり、都会的なイメージを電子音を多用して連想させる曲調を特徴とする。「シティポップ」という単語自体は和製英語ではあるが、海外でも広く浸透している。

一方、日本国内で伝統的だった歌謡曲演歌)は、これ若者ファンが付かないジャンルとなっていく。また、反戦歌としての要素を含んだ国内フォークソングも駆逐し、これ以降、社会問題へ意見するメッセージソングが日本で影をひそめ、タブーとされる遠因を作った。

ジャンルが勃興した80年代には企業広告タイアップとして多数の曲が制作され、後のJ-POPに続く礎を築いた。

超高層ビルの夜景が新しかった頃の好景気な時代とマッチし、多数の曲が作られたが、商業的にはアイドルソングや歌謡曲の牙城を崩せず、バブル期以降はバンドブーム、J-POP・小室ブームなどにより衰退する。後述のvaporwaveブームにおいてはシティポップにバブル期のアニメ映像を被せる動画が流行ったが、これは若干時代がズレている(もっとも滅んだわけではなく細々と出ていたので間違いで無いとも言えるが)。

ジャパニーズシティポップブーム

シティポップの陽気な旋律は何かと暗い21世紀日本には合わず、またその音楽スタイルも当時の洋楽ブームを受けた日本離れしたものであったため親しみにくいところがあった。さらにニューミュージック歌手にはテレビ嫌いが多いことや、懐メロと言うには現代的すぎることなどから、テレビで取り上げられることも少なかった。

こうして長らく不遇の時代を過ごしたが、2010年代に日本の80年代のシティポップやファンクが動画サイト等を通じて海外でブームになった。もともと洋楽風であるので海外で受けるのも当然かもしれない。

このブームでは、VaporwaveFutureFunkなどのモチーフやサンプリングが一般にも浸透していった。

特に、フランスのハウスエレクトロデュオ・ダフトパンク竹内まりやPlasticLoveをフィーチャーした楽曲を発表して話題を呼んだ。

関連記事

親記事