カジノで有名なギャンブルの都。
元々はネバダ砂漠の真っただ中に出来たオアシス。定住者もほとんどいない
灼熱の地であった。大陸横断鉄道のユニオン・パシフィック鉄道がこの砂漠を通る際、
水が豊富なラスベガスは給水地となり1905年に駅ができた。
ゴールドラッシュが終わって産業もなく過疎に苦しむネバダ州は、1931年に
賭博を合法化するという文字通りの賭けに出た。
それでもラスベガスは駅前に数軒のカジノバーが並ぶ田舎町に過ぎなかった。
F. D. ルーズベルト大統領による世界恐慌脱出策の切り札として、街の郊外を流れるコロラド川がせき止められてフーバーダムが建設された。サンフランシスコからニューヨークまでハイウェイが引けるというほどのコンクリートが使われて当時世界最大の人造湖であるミード湖を生んだこのダムは、ラスベガスに豊かな電力資源をもたらした。ここにベンジャミン・シーゲルというニューヨークのマフィアが目をつけて、1946年に「フラミンゴ」という豪華ホテルを建てた。強引に集めた600万ドルもの資金を費やしながら客足はまばらで、ホテルは休業と赤字経営が続く。怒ったマフィア仲間たちによってシーゲルは暗殺されたが、このスキャンダルが大評判となって問題のホテルを見たいという客が押し寄せた。この「フラミンゴ」ホテルの盛況にあやかって次々と豪華ホテルが林立して誕生したのが大通りストリップである。
現代のラスベガスはテーマパーク型とも呼ばれる趣向をこらしたホテルが林立し、カジノだけでなく様々なエンターテインメントを楽しめる街となった。様々な趣向で楽しめる夜景、見事なショー、そして腕利きシェフが集まったグルメにも定評がある。
アメリカの中でも特に銃器所持の規制が緩いことで有名であり、許可なしでいくらでもライフルやハンドガンを所持することが可能で、フルオート射撃が可能なアサルトライフルや機関銃、サブマシンガンも申請すれば所持できるという異常なまでの緩さを持つ。
しかし、それが仇となって銃乱射事件が起きたりもしたが、未だに規制は一切なされていない。