「今ここに宣言します!! パラディ島 敵勢力へ!! 宣戦布告を!!」
CV:井上和彦
概要
エルディア帝国の元貴族であり、救世主の末裔と称されるタイバー家の現当主のエルディア人。
交友関係は非常に幅広く、他国の様々な大物や要人に顔が効いている。
同時に現在のマーレ国の影の統治者でもある。
自身を「たまたま順番が回ってきただけの男」と称し、レベリオ収容区にて、タイバー家の歴代当主達が代々戦鎚の力と共に受け継いできた、巨人大戦の真相とエルディア人の歴史を語り、パラディ島に住む壁内人類へ宣戦布告するも、その直後エレン・イェーガーに食われてしまう。
家族に父と母と妹、妻と子供達がおり、本来は彼が継承するはずだった戦鎚の巨人は彼の妹が継承している。
自分の代わりに「戦鎚の巨人」を継承した妹に対しては、「これがお前を犠牲にしたケジメだ」と兄としての罪悪感と、当主としての使命感を持っている。
またエレン達、パラディ島の勢力が潜入していることや自分を狙ってくることは実は最初から知っていたが、あえて自分自身とレベリオ区や自軍の腐敗した上層部を犠牲として差し出す事で、テオ・マガトを自分が亡き後のマーレ軍のトップになるように仕向けて軍や国の再編をすると同時に、この件で一気にパラディ島への憎悪を集めて各国を統合するという計画だった。
この計画の為にマガトに接近して手を組んでおり、このような計画を実行する自分達を「悪魔」と自嘲していた。
実際は...
レベリオの演説は「マーレの損害とパラディ島脅威論の確認→フリッツ王の真意→エレン・イェーガーの脅威」の順番で進み、マーレが被害者である構図を作り上げているが、実際の出来事の順番は「フリッツ王の真意→戦士隊の派遣→グリシャによる始祖簒奪→エレン・イェーガーの脅威→巨人2体、船32隻の損失」であり、グリシャによる始祖簒奪(即ちエルディア帝国復活)も戦士隊派遣に触発されたことであるため、全ての始まりはマーレ側の資源目的による侵略行為といっていいだろう。
しかし、もともとが一族の傀儡国家が始めたこととはいえ、地鳴らしの脅威は昔からの多数の国家における共通の問題であり、実際に現実になったことから、マーレ軍部の腐敗をなくし(マーレ軍部の腐敗がマーレの他国との戦争に帰結している可能性もある)世界の団結を図り敵を倒す為に自分の命と名誉を捨てたことは彼なりの贖罪だったのかもしれない。また、現在のエルディア人の祖先が巨人の力を得る以前から戦闘民族で奴隷などを有していて、巨人の力を得た以降は大規模侵略によって「今の人類が3度絶滅するほど」とされるほどの数多の人間や(地鳴らしの描写から)動植物を殺戮してきたのも否定できない事実である(エルディアを参照)。
また、ヴィリーは以前からマーレにおけるエルディア人の人権の改善を目指してきたことも覚えておくべきだろう。