pitapa
ぴたぱ
タグ作成時の注意
タグ対応文字は小文字の「pitapa」。
特徴
いわゆるSuicaなどに代表される交通機関向けのICカードだが、独特なのは後払い方式であることである。
つまり、PiTaPa圏内(2018年秋からはJR西日本の近畿圏エリアも)ならチャージ金額に神経をとがらせる必要がなくなるのである。
ただし実際は相互利用圏、例えばJRを利用するときはチャージ金額が必要(ポストペイ対応のJR西日本の近畿圏エリアを除く)であるが、設定によって条件付きだが自動チャージが可能である。
また、この後払い方式ということを利用して、利用額などに応じた割引制度を導入しているところが多く、最大で1ヶ月定期並みの割引率設定のものもある。(事前登録が必要なものもある)
また交通系ICカードでは唯一の後払い対応ということもあって、関西エリア以外の事業者も導入しており、静岡県の静岡鉄道グループ、岡山県の両備グループと下津井電鉄もPiTaPaのシステムを導入している。
なお後払い方式ができる仕掛けのタネは早い話、PiTaPaが信用払い、つまりクレジットカードだからである。故に申し込む際は与信審査が必要な上、手元に届くには2~3週間程度かかる。
審査の厳しさは緩めと言われているが、クレジットカード扱いなので自己破産者や未成年などは門前払いで、万人(特に自家用車が持てない層)が利用する公共交通機関のカードとしては、致命的な欠点を有する。
また、クレジットカードである故にあちこちの商店や交通機関とタイアップしたPiTaPaが多数存在するためよく利用する施設とタイアップしたものを組み合わせることでよりお得に使うことができる。
その反面、2013年から実施された日本全国の相互利用においては、買い物としての電子マネーには、例えクレジットカードやiDの加盟店であったとしてもPiTaPaは使用できないという店も少なくない。プリペイドとポストペイの壁は厚いようだ。チャージ分についても、法律上は他のプリペイド交通ICカードが「商品券」なので鉄道以外でも使えるのに対し、PiTaPaのチャージ機能は「回数券」扱いになっている。
これらのこともあって、なかなか普及が進まず、関西エリアの事業者ではプリペイド方式のICOCAも並行して発行しているところが多く、ICカード定期についてはICOCAのみ対応という事業者も少なくない。
イメージキャラクター
2013年3月当時、全国相互利用サービスを導入した10種のICカードの中で唯一、共通の公式キャラクターが設定されていなかったが、2014年8月の10周年記念に公式キャラクター「ぴたまる」を設定。
しかしながら認知度が低すぎたため2015年に戦力外通告の危機に遭遇した。存続は決まったけどね。