概要
森妖精(エルフ)の王国の王デケム・ホウガンが、自国のエルフの女性・ミューギに生ませた少女。
人物像
詳しい記述は無かったが、作中では「どんよりとした表情で作り物めいている」と書かれており、デケムが己の野望のためだけに孕ませたという生い立ちや、『女エルフを強くする』という身勝手な理由で戦線に立たされ続けてきた境遇、更に後述の最期から考えると、自殺・破滅願望を抱え続けてきたと推測出来る。
容姿
火滅聖典の副リーダー・シュエンは彼女を「外見年齢は8歳ぐらい」、「エルフは人間より小柄なためより幼く見える」と判断している。
強さ
デケムから強くなる成功例と判断されており、作中では1人で1000人近い法国兵を倒している。
また、デケムから宝物殿にある『体に見合わない大きい弓』と、『いくら射っても中の矢数が変わらない矢筒』を貸し与えられていた。
また、ルーギを倒すべく観察を続けていたシュエンは、矢が木立を縫う様に進む能力、空中で矢が拡散する技、範囲攻撃といった魔法またはスキルを確認している。
しかしそれと同時に、「英雄の領域近くまで到達した自分よりは弱い」とも判断されている。
作中の動向
上述の通りスレイン法国との戦争では、前線で文字通りの一騎当千の強さを発揮し、法国の4万の兵を釘付けにしていたが、ルーギを倒すための情報収集を終えたシュエン達火滅聖典から100発以上の《魔法の矢(マジック・アロー)》を受け、死亡した。
しかしその際の死に顔は、ようやく戦いから解放されたためか、安堵の表情を浮かべている。
なお、娘の戦死を知った母のミューギは、次なる強者の子を求めたデケムから再び閨に招かれた事も重なり、王城から飛び降り自殺をした。