概要
スレイン法国が誇る特殊工作部隊『六色聖典』が1つ、『火滅聖典』の副リーダーの男性。
人物像
精鋭部隊の副リーダーとして重要な事に優先順位を設け、任務に徹する優秀な人物。私怨に走る事も無く、任務達成のために最も確実な方法を選択出来る。
しかし、その過程で身内が犠牲になっても心を痛めないという訳ではなく、作中では同胞の法国の兵士達が情報収集の生贄となる事に罪悪感を覚えていた。
漆黒聖典第三席次・“四大精霊”をライバルと考え、自分を高めていた。
容姿
関連する記述が無いため、不明。
強さ
魔力系魔法詠唱者(マジック・キャスター)。臨機応変な対応力を求められる火滅聖典の副リーダーだけあり、知識と経験から高い分析力を持つ。
断片的に明らかになっている情報によると、第四位階までの魔法を使えるらしい事、英雄の領域ではないがその近くまで到達している事、潜伏力は常人に毛が生えた程度である事などが挙げられる。
作中では火滅聖典の必須職業(クラス)にして、1日に一度習得していない魔法強化を行える『アーケイン・ディヴォーティー』という職業と、本来有効時間がある魔法を魔力を消費し続ければ持続出来る(ただし、1日の使用回数制限がある)『アデプト・オブ・スルシャーナ』という職業を習得している事が判明している。
主な使用魔法
- 不可視化(インヴィジビリティ)
第二位階。一定時間対象を透明化させる。
- 石壁(ウォール・オブ・ストーン)
位階不明。地面から巨大な石壁を作り出す。主に防御に使われる。
- 矢守りの障壁(ウォール・オブ・プロテクションフロムアローズ)
位階不明。射撃攻撃を弱める魔法。
- 象の耳(エレファント・イヤー)
第二位階。聴力を強化する。外見が異なるだけで、《兎の耳(ラビッツ・イヤー)》と効果は変わらないと思われる。
- 静寂(サイレンス)
位階不明。補助魔法。範囲内の全ての音を無差別に消す事が出来る。神官の使える隠密用の魔法。
- 不可視化視認(シー・インヴィジビリティ)
位階不明。不可視化しているものを見破る、特殊な視力を得る魔法。
- 鷹の目(ホーク・アイ)
位階不明。より遠くを見渡せる視力を得られる魔法と思われる。
- 魔法の矢(マジック・アロー)
第一位階。無属性攻撃魔法。術者の技量に拘わらず、必中の不可避の光弾を飛ばして相手にダメージを与える。なお、使える位階が上がる事で光球の数と威力が増す事が、書籍版14巻で判明した。
WEB版によると、術者のレベルに応じて光弾の数が増える(例として、アインズなら10個といった具合)。
作中の動向
本国の警備から、スレイン法国と森妖精(エルフ)の王国の戦争に投入される。
たった1人のエルフの少女、ルーギのせいで停滞する法国の侵攻軍を支援するために派兵された。
ルーギが生贄の法国兵達を一撃で仕留めれなかった事で自分より格下と判断し、部下と共に100発以上の《魔法の矢(マジック・アロー)》を浴びせ、ルーギを仕留めた。
なおシュエンとしては、1000人近い同胞を殺したルーギには痛みと苦しみを感じながら後悔して死んで欲しかったらしく、彼女が安堵の表情を浮かべながら死んでいた事には不満を覚え、遺体に唾を吐きかけようとすらしていた。
だが、突如としてエルフの王のデケム・ホウガンが現れた事で、部下と共に全力で逃走を開始。デケムが使役する“ベヒーモス”から逃げきれないと判断すると、部下が逃げる時間を稼ぐために抵抗する。
最期は「これは自分の敗北にしか過ぎず、法国の敗北ではない」と高らかに笑いながら、死亡した。