概要(棋士プロフィール)
女流棋士番号 | 33 |
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生年月日 | 1992年3月2日(30歳) |
出身地 | 島根県出雲市 |
師匠 | 森雞二九段 |
段位 | 女流六段 |
保持タイトル | 女流四冠(女流王座・女流王位・女流王将・倉敷藤花) |
クイーン称号 | クイーン五冠 |
女流順位戦 | 白玲かA級1位(A級-2期) |
女流棋士で唯一の女流六冠達成者。通算獲得女流タイトル数は48期で歴代1位であり、女流棋界の頂点に君臨している。終盤の寄せの正確さ、鋭さから『出雲のイナズマ』という異名を持つ。女流棋士の川又咲紀女流初段は妹。
棋歴
女流棋士になるまで
- 2002年、小学5年生のときにアマ女王戦A級で優勝しアマ女王位を獲得。
- 2003年10月、女流育成会へ入会。
- 2004年には2期連続で1位の成績となり、12歳6か月にして2004年10月1日付で女流2級として女流プロデビュー。
女流プロ入り後
- 2008年11月、第16期倉敷藤花戦で清水市代倉敷藤花を2連勝で下し、史上3番目の若さでタイトルを獲得した。
- 2010年11月、18歳7か月で史上3人目かつ最年少で女流三冠(女流名人・女流王将・倉敷藤花)を達成した。
- 2013年には、女流五冠となり(後に2016年から2019年まで、2021年にも達成)、当時5つ存在した女流タイトル戦の全制覇まであと一歩のところまで迫ったが、すべて阻止されている(2013年は甲斐智美に、2018年は渡部愛に女流王位を奪取された)。
- 2019年には前年奪取された女流王位を奪回したうえで初代清麗も獲得し、初の女流六冠を達成した。その後前人未到の女流七冠をかけたマイナビ女子オープンでは、西山朋佳女王に敗れ、またしても阻止される。
奨励会員として
- 2011年5月に棋士(女流棋士ではない)の養成機関である奨励会に1級として入会(編入)。
- 2013年12月には女性初となる三段へ昇段し、プロ入りをかけた三段リーグに女性として初めて参戦することとなった。しかし体調不良による休場等も影響し、年齢制限内に三段リーグを突破できず(勝ち越しての制限延長もならず)に奨励会を退会することとなった(現在、女性では中七海三段が三段リーグに参戦している)。
- 2020年4月1日付での女流六段昇段が決定した。(女流六段以上は理事会による実績等を加味した承認で決められるため。)
女性初となる棋士編入試験の受験へ
- 2022年、第48期棋王戦に女流棋士枠で参加。予選8組を勝ち抜き、女性として初めてタイトル戦の本戦出場を決めた。また他のプロ公式戦の対局でも勝利を重ねていたため、予選8組決勝の古森悠太五段との対局は「女性初の棋士編入試験受験資格の獲得」も同じくかかった大一番でもあった。5月27日に行われた対局の様子はABEMAで生中継され、99手で里見が勝利。「女性初のタイトル本戦入り」と「棋士編入試験受験資格の獲得」2つの記録を共に達成した。
- 2022年6月24日付で棋士編入試験受験申し込みが受理された。これは棋士編入試験が制度化されて以降3例目であり、女性の受験者としては史上初である。第1局は8月18日(木)に徳田拳士四段と行われる。