曖昧さ回避
- フランス北部の港湾都市。
- 第二次世界大戦時のダンケルクの戦いを描いた2017年の映画。
- フランス海軍の建造した戦艦。ダンケルク級1番艦。
- 艦船擬人化ゲームアズールレーンのキャラクター。→ ダンケルク(アズールレーン)
ダンケルク市
ベルギー国境から10kmに位置するフランス本国北部の港湾都市。人口は71,300人。
フランス有数の工業都市で、ウォーターフロントには大規模な製鉄所が立ち並ぶ。
ドーバー海峡の入り口にある海上交通の要衝で、スペイン、イギリス、ドイツなどに占領されたことがある。
ダンケルクの戦い
1940年5月26日から6月3日にかけての連合国軍のダンケルク港からイギリスへの脱出(ダイナモ作戦)。史上最大の撤退戦とされる。
1940年5月10日、ドイツ陸軍がベルギーの中立を侵犯し、アルデンヌの森を通ってフランス国内へ進撃。19日にはドーバー海峡に達し、連合国軍約40万人が包囲された。
21日、連合国軍による反撃が行われ、半日で敗退したものの、第3SS装甲師団「トーテンコップ」が追い散らされるなど、ドイツ陸軍は思わぬ損害を受けた(アラスの戦い)。
23日、伸び過ぎた補給線や機甲部隊に追いついていけない歩兵部隊への懸念から、ヒトラーは進軍停止命令を下した。
代わりにルフトヴァッフェが地上攻撃を行う事になったが、成果に乏しかった。
イギリス海外派遣軍司令官ジョン・スタンディッシュ・サーティーズ・プレンダーガスト・ヴェレカー大将はイギリス本土への撤退を決定。
イギリス海軍のバートラム・ホーム・ラムゼイ中将が指揮を執り、輸送船、軍艦、ヨット、漁船、遊覧船など860隻の船舶が集められ、26日、27日、29日、31日、6月1日、2日に救出作戦が決行され、36万人が脱出に成功し、作戦を支援して留まった将兵はドイツ軍に投降した。
装備の大半を放棄しての撤退となったため、イギリス軍は深刻な兵器不足に苦しめられたが、救出された将兵は大戦後半のイギリス軍の中核を成した。
映画「ダンケルク」
2017年アメリカ映画 原題:DUNKIRK 総天然色
監督:クリストファー・ノーラン
配給:ワーナー・ブラザース
公式サイト:http://dunkirk.jp
第2次世界大戦のダンケルク大撤退をテーマにした作品。上映時間106分のうち7割以上をIMAXカメラで撮影し陸・海・空それぞれの撤退戦の様子を描く。
戦艦「ダンケルク」
→ ダンケルク級の記事へ。
フランス海軍の建造した戦艦。ダンケルク級1番艦。
起工1932年12月24日、就役1937年5月1日。
ドイツ軍の侵攻から1ヶ月でフランスが降伏したため、1940年7月3日、メルセルケビール港(アルジェリア)に停泊中イギリス海軍の攻撃を受け、戦艦ストラスブールの脱出を援護して被弾し港内に擱座。
1942年2月、浮揚されてトゥーロン港(フランス)に帰投。
11月27日、ドイツ軍の接収を防ぐため、トゥーロン港で自沈。
1945年に浮揚解体された。