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XB-70の編集履歴

2012-03-21 21:27:41 バージョン

XB-70

えくすびーななじゅう

アメリカ、ノースアメリカンが開発した戦略爆撃機。アラスカ~モスクワの往復爆撃を実現し、空前絶後のマッハ3を発揮する。開発中にICBMの方が有効とされ、マッハ3級の爆撃機開発は中止された。最初の2機はそのまま試験機として完成し、NASAなどで試験機として用いられた。

目指すはモスクワ

1954年、戦略空軍長官に就任したカーチス・ルメイは

『アラスカ~モスクワを無着陸で飛行できる爆撃機開発計画を提唱する。


これに対し、ノースアメリカンとボーイングが開発案を提出。

2つは比較審査される事になった。


ところが、その開発案は爆撃機の両翼に、特大の燃料タンクと主翼の延長を継ぎ足したものだった。

アラスカからモスクワは遠く、要求仕様を満たすためには

『目標手前まで亜音速で飛行、そこからは燃料タンクを切り離して超音速に加速する』

という離れ業が必要とされたのだ。


当然ただでさえ巨大な機体は、度を越して巨大なものとなり、ルメイは

『これでは3機編隊だ!』

と言って計画書を突き返したという。


〇ェイブライダー

この問題を解決するヒントはNASAからもたらされた。

これは『デルタ翼の下部にクサビ型の突起を設置する』というものである。


そう、超音速の衝撃波の上に機体を乗せるのである。

この理論は「コンプレッション・リフト」と呼ばれ、超音速を維持するパワーは変わらないものの、

機体に揚力が補助されるため、主翼の空気抵抗を抑える事が出来るのだ。

(主翼の揚力で機体を支えなくてもよい=空気抵抗や機体重量を減らせる)


有人爆撃機の敗北

・・・と、ここで一つの問題が持ち上がった。

この爆撃機ICBMよりも優秀なのか、と。


1957年、ソビエトが人類初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功。

これは弾道ミサイルの発射成功と同義である。

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