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石巻線の編集履歴2022/08/09 11:11:41 版
編集内容:駅一覧と外部リンクを追加しました。

概要

宮城県美里町小牛田駅から同石巻市石巻駅を経由して同女川町女川駅までを結ぶ、JR東日本の鉄道路線である。

1912年に小牛田~石巻に開業した軽便鉄道を国有化した路線であり、1939年に女川までの区間が全通した。

途中の前谷地駅から気仙沼線が分岐しているほか、石巻駅で仙石線に接続している。

駅一覧

駅名乗換路線備考
小牛田東北本線/陸羽東線Suica対応駅
上涌谷    
涌谷    
前谷地気仙沼線  
佳景山    
鹿又    
曽波神    
石巻仙石線/仙石東北ラインSuica対応駅
陸前稲井    
渡波        
万石浦    
沢田    
浦宿    
女川    

運行形態

全線が単線非電化。1~2時間に1本程度の割合で1~4両の普通列車が運転される典型的なローカル線である。かつては東北色に塗られたキハ40キハ48などの国鉄形気動車が多く見られたが、2015年からはキハ110系列の車両が陸羽東線向けも混ざる形で運用されている。

石巻駅発着の列車が多く、全線を直通する列車は比較的少ない。

また、気仙沼線・陸羽東線との直通列車がある他、2016年からは仙石線と直通する仙石東北ラインの快速列車が仙台~石巻~女川を結ぶ形で設定されている(ただし石巻~女川は各駅に停車)。

なお、沿線の石巻市内に製紙会社の工場がある関係で、2020年現在も小牛田~石巻~石巻港の区間に仙石線と直通する定期貨物列車が運転されている。使用される機関車はDE10DE11またはDD200

東日本大震災の影響

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、この路線も被災。

石巻駅の浸水・女川駅の流失などの甚大な被害を受けた。

比較的被害が少なかった小牛田~石巻の区間は被災後2か月という早い時期に復旧しており、同年12月からは同じく被災した仙石線の代替として、同線復旧まで仙台~石巻を小牛田経由で直通する快速列車が運転されていた。

残る石巻~女川についても線路の付け替え・駅舎建て替えなどの大規模な工事が進められ、2015年3月までに全線が復旧している。

余談

  • かの石ノ森章太郎のゆかりの地である石巻市の町おこしを目的に、彼の代表作が車体に描かれたラッピング車両「マンガッタンライナー」が運転されたことがある。
    • 元々仙石線の一部車両で行われていたラッピングだったが、震災後この路線でも行われた。キハ48形が使用され、仙石線復旧と同時に一般車ともども引退している。
  • 女川駅からさらに港まで1958年に開業した貨物支線が存在していたが、1980年に廃止されている。ちなみに震災後、女川駅から先へと延伸する構想が地元紙で報じられたが、結局実現には至らなかった。
  • 上述した1939年の石巻~女川の延伸開業より前、石巻市内と女川町内は軽便鉄道である金華山軌道により結ばれていた。石巻線の延伸開業と同時期に同線は営業を休止、翌1940年に廃止されている。
    • 1915年に牡鹿軌道として開業したこの軽便鉄道は、当初石巻湊駅(石ノ森萬画館に近い)~渡波駅を結んでいたが、北上川対岸の石巻市内や石巻駅に乗り入れられず、自動車と競合し経営が悪化。1924年に運営会社を金華山軌道に変更、2年後にガソリン機関車導入と女川駅(石巻線のそれより南側)までの延伸を実施した。
    • 会社は石巻線延伸・路線廃止に伴う補償金を元手に乗合自動車業に進出するも、戦時下の1945年に仙北鉄道のバス部門へと吸収された。一方、軽便鉄道線の路盤は渡波駅以東の大半の区間が石巻線に転用されている。

関連項目

JR東日本

宮城県

C11…新製配置から引退まで同線一筋で運用されていた367号機が美里町内の公園に保存されている。保存状態はかなり良好。

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