概要
岩手県岩手郡岩手町の弓弭の泉を源流に、岩手県中央部を北から南に流れ、宮城県石巻市で追波湾に注ぐ一級河川。
流路延長249km(国内第5位)、流域面積10,150km²(国内第4位)。
かつては石巻を貫流して仙台湾へ注いでいたが、1911年より洪水を防ぐため登米市付近で追波川に分流させる開削工事(1934年完成)が行われ、旧北上川と新北上川に分けられ、新北上川は追波湾への放水路とした。
今でこそカジカが住みサケが遡上する北上川であるが、かつて上流に松尾鉱山があった時代は同鉱山の毒水で著しく汚染され、「魚も住まない」と言われた「死の川」であった。鉱山会社の倒産・廃業によりその後始末が大問題となり、今の清流を蘇らせるまでには大きな苦労があった。