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概要

JR東日本仙台支社管内(宮城県福島県)の一部車両に採用される車体色である。

車両の分類によって同じ名称ながら塗装が異なるため、本記事では区分ごとに分けて解説する。

メイン画像のとおり、上半分が白、下半分が緑、真ん中に濃緑のラインが入る。

いわゆる「東北色」といえばこちらを指すことが多い。

当初は小牛田運輸区所属の車両のみがこの塗色だったため「小牛田色」とも呼ばれていた。

1990年代以降、主にキハ58系列キハ40系列などに採用され、石巻線只見線などでその姿が見られた。

キハ110系などの登場に伴いこの塗色の車両は徐々に減り、2015年には小牛田運輸区からも消滅。同塗色のキハ40系列が最後に残った只見線でも2020年に置き換えが行われ、オリジナルの東北色はJR線上から姿を消すこととなった。

2021年4月現在、海外譲渡された車両を除けば、同線引退後小湊鉄道に譲渡された2両のキハ40系のうち1両(キハ40 2)のみがこの塗色である。

なお、この配色そのものは只見線の置き換え用に投入されたキハE120形に、「只見線のイメージカラー」としてほぼそのまま引き継がれているため、形は変われど「東北色」自体はいまだ現役と言える。

国鉄民営化直前の1980年代から仙台地区に導入された車体色で、またの名を「グリーンライナー色」。

その名の通り、白地に濃緑色の帯が窓の下に一本だけ入るという、どこか見覚えのあるシンプルなデザインが特徴。

当初は715系に採用され、その後417系455系などの他の車両も順次この塗色に塗り替えられた。

719系以降のステンレス車両では仙台色(後述)が採用されたこともあってか、こちらは他形式に引き継がれることなく、この塗色の車両すべてが2000年代後半までに営業運転から離脱した。

訓練用機械として唯一残っていた417系1編成も2019年に退役のうえ解体されており、それに伴いこの塗色は過去帳入りとなっている。

仙台色

国鉄民営化後の仙台地区において、719系以降のステンレス車両に導入された帯色である。

715系などに導入された東北色に似ているが、窓下の緑帯の上に細い白帯と赤帯が追加されている。大まかなイメージとしてはJR宇都宮線の車両のそれにも近い。

719系・701系のものは車体前面の帯が緑一本だけで、この点では東北色に似たものとなっている。2本目の帯の色は赤で、「仙台色」というとこちらを指すことが多い。よく似たものとして、奥羽本線山形線)で採用される山形色があり、こちらは赤帯の代わりにベニバナ色が入る。

2007年に登場したE721系0番台では帯の色こそ701系までと同様となったが、車体前面にも赤帯が追加されたほか、屋根周りにも緑帯が一本追加されている。

2016年に登場した1000番台は赤帯の代わりに桜色の帯が入り、カラーバリエーションが増えた。

また、0番台のうち1編成のみ磐越西線の快速列車に使うべく半室指定席車へと改造されており、こちらは指定席が設置された部分のみ帯が無く、代わりに1000番台の帯を窓下全体に広げたようなラッピングが施されている。なお、桜色の部分に「RESERVED 指定席」の文字が、緑色の部分や窓周りに桜の花の模様がある。

似た配色パターンのものにE721系500番台(仙台空港アクセス線用)があるが、こちらは赤帯の代わりに青帯が入る上に白帯が無く、さらに車体前面も帯ではなく緑色の模様が採用されているため、0番台などとはだいぶ印象が異なる。

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