概要
宮城県牡鹿郡女川町にあるJR東日本石巻線の駅。石巻線の終着駅である。
前身・金華山軌道女川駅
1939年10月29日に金華山軌道が全線休止し、翌年に全線廃止。
国鉄開業による経営不振と認められ、国から補償を受けた。
構造
かつては頭端式ホーム1面2線の地上駅で、列車交換が可能だった。転車台は無かったものの、2番線には機関車入れ替えのため機回し線が存在し、これを利用してSL列車の折り返し運転が行なわれたこともある。
駅には地元の温泉施設「ゆぽっぽ」が隣接しており、同施設のお座敷休憩スペースとして石巻線で使われていたキハ40が保存されていた時期もあった。
1945年(昭和20年)8月9日の女川空襲では、駅舎が焼失している。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災の津波で女川町自体が壊滅的な被害を受けた。女川駅も例外ではなく、濁流に呑み込まれた駅舎は完全に消滅。また停車中のキハ48は高台の墓地まで流された。上述の「湯ぽっぽ」は建物は崩壊し、キハ40は数百メートル先の山の麓まで流された。
その後女川町の復興計画の一環として女川駅周辺の街開きと共に駅自体が内陸へ200m程度移転する事が決まり、震災から4年後の2015年(平成27年)に石巻線の全線復旧と共に移転開業。単式ホーム1面1線の地上駅となり、前述の温泉施設と一体化した3階建ての立派な駅舎が建設された。
3階の展望フロアから見渡せる女川町の街並みとその向こうの太平洋は観光客必見である。
ちなみに流されてしまった旧駅舎があった跡地には現在「シーパルピア女川 ハマテラスエリア」が建てられている。
利用状況
隣の駅
浦宿駅 - 女川駅 - 女川港駅(1958年開業、1980年廃止)
なお、女川駅から先の区間の痕跡は、廃止後の再開発の影響によりほぼ消失している。
関連項目
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