全能の神よ、我が業を見よ!
そして平伏せよ。我が無限の光輝、太陽は此処に降臨せり!
概要
- ランク:EX
- 種別:対城宝具/対人宝具
- レンジ:1~99
- 最大捕捉:800人/1人
ライダーの有する最大にして最強の宝具であり、彼の心象と生前の威を具現化させた固有結界。
『Fate/GrandOrder』における宝具もこちらが採用された。
なお、神殿の擬似知性はネフェルタリを担当した石見舞菜香女史が務めている。
逸話
彼こそは生前に自ら神を名乗った強大なファラオの一人であり、統治33年目の記念式典において「ラー、神より生まれし者」を名乗った。
彼は新たに建造された国内のあらゆる記念碑を監修し、時には自ら口述してみせたのみならず、過去に存在した記念碑や人物像を改変し、古き勲しをも自分のものとした。
治世の後半30年間ほどで、彼はエジプト中の様式がばらばらになるのを意に介さず数多の神殿を建設させたという。
或いは彼は――――
神の座する世界を現世に引き寄せて、この世とあの世の同一化を目指したのかもしれない。
性能
古代エジプトにおいて建造された光り輝く神殿が複層的に折り重なって偉容を為す、全長数kmにも渡る超大型複合神殿体。生前に「過去・現在・未来すべての神殿は自分のためにある」と宣言したことと、実際に過去に建造された数多の神殿にまで手を加え美化を施し、我が物としたことにより、生前自身が建築した神殿のみならず、自分が関わっていない神殿まで複合されている。言わば王の財宝の神殿バージョン。
無数の内部神殿群は“神獣”スフィンクス達が神殿内部を守護している上に、それぞれが対応する神々に由来する結界が展開されておりファラオに対する絶大な祝福と不敬な敵対者への呪いが神威として備わっている。『フラグメンツ』劇中で披露されたのは、「ライダー自身とその配下の肉体の仮初の不死化」・「呪詛による猛毒」・「敵サーヴァントに対する宝具真名解放の封印」。
(ただし、『敵サーヴァントへの宝具封印』は、宝具、もしくはそれを使用する人物が神に由来する場合のみ無効化される欠点がある)
主神殿最奥は「神の眼」を模したシンボルを備えた空間で、膨大な魔力回路を思わせる幾筋もの淡い光に照らされている。ここにライダーの玉座が存在し、彼は神殿内部で起きる事象の全てを自動的に認識し、外の様子も細かく把握する事が可能。更に主神殿の表層部はヒッタイトの神鉄で覆われており、並みの対軍宝具ならば無傷で弾き返す強度を持つ。
神殿最奥に存在する“デンデラの大電球”から生み出される超絶の雷撃を交えた大灼熱の太陽光は、太古の神々の神威さえ思わせる威力を持つ。この大灼熱は複合神殿体主砲より神殿外へ向けて砲撃することが可能で、決戦の最中に手出ししようとした米軍太平洋艦隊をミサイル群ごと蒸発させるほどの威力と攻撃範囲を誇る。
その火力は対城宝具の真名解放級とも目され、全力で砲撃した場合には本当に東京全土が炭化させられる。なお、神殿内部に砲撃の焦点を合わせた場合限定だが、その際の最大火力は太陽面爆発にすら匹敵する。しかし、その規格外の威力で神殿の大部分が崩壊する。
本来はデンデラ大電球による魔力砲撃を主な攻撃手段とする対城宝具だが、『FGO』では奥の手の一対のピラミッドによる大質量攻撃によって対人攻撃を行う。
ただし、この奥の手を使う事は後述の対粛清防御含めたあらゆる防御を捨てると同意義であり、攻撃に対して一時的だが丸裸になる。
更に、“デンデラの大電球”に利用する魔力を充てがうことで「ピラミッド複合装甲」という形で対粛正防御(ワールドエンド系の攻撃にさえ対応する最上級の防御で、エヌマ・エリシュの説明において同等のダメージかこの対粛正防御でしか防げないとされる)を展開させることも可能で、防御においても超一流を誇る。
ちなみに、この大神殿の基底部は、大電球から発生する魔力で強化されている。
なお、詳細は不明だが攻撃型要塞形態なるものがアーラシュに言及されており、曰く「船みたいな形」「人間が足を踏み入れるモンじゃ無い」とのこと。