プロフィール
人物
千矢と同じく見習いうららの一人であり、迷路町の占い茶屋『巽屋』の一人娘。
うららである母親を憧れの目標かつ宿敵としており、母を越えるうららを目指して勉強に勉強を重ね、うららの資格を得られる招待状を受けとる事が出来た(元から迷路町の住人であろうと、うららは迷路町の発行する招待状が無ければ成れない)。
しかし勉強漬けが高じ、幼少期から外に出ず書庫に引きこもり続けていたため、千矢ら同期うららと出会うまで友達は一人も居なかった。
真面目な性格で成績優秀であり、千矢ら4人の新米うららの中では常識人かつツッコミ役。
一方で勉強馴れしていない所には躊躇を隠せない繊細さも抱えており、その関連でお化けなどの怖いものも苦手。しかし自身の得意分野である、狐の霊を呼び寄せる『コックリ占い』だけは、心霊現象の報告が有るにもかかわらず好んでいる(理由は後述)。
その名前や好きな占い、更に頭のリボンが狐耳に見える事から、作中では狐に絡めて弄られ役に回ることも(特に千矢からは尻尾の有無を確かめるべく袴を捲られてしまった)。普段は着物を着ている為、分かりにくいが4人の中では最もスタイルが良く、着やせするタイプ(雪見小梅曰く「ちょっと育ちすぎ」)。そのため、作中では下着姿にされたり洋服を着させられたりなど、可愛がられて(?)いる。
本人は周囲に振り回されながらも、時に仲間を導き、時に仲間の気持ちを尊重して身を引きながら母を目指してうららの勉強を続けていく。
コックリ占い
紺が好んで行う占い。『「鳥居の絵」「ひらがな五十音」「はい・いいえの選択肢」が書かれた紙』と、小銭ほどの小さな金属盤を使用する。
紙に置いた金属盤に自身および占いに立ち会う全員が人差し指を乗せ、神様の一種『お狐様』に向けて祝詞を唱える事で占いが発動。お狐様の霊が金属盤に乗り移り、参加者の如何なる質問にも金属盤が指ごと勝手に五十音や選択肢の上を動き回る事で答えてくれる。
数ある占いの中でも特に便利、どころか使い方次第では万能と言えるが、それだけ失敗した際の代償も大きく、手順を間違えて集団催眠などの怪奇現象が起きたという報告も寄せられている。
お化けが苦手なはずの紺がコックリ占いを好んでいる理由は、勉強漬けで友達が居なかった時期に話し相手にして相談相手になってもらっていた事(ちなみに「友達になってくれますか?」という問いには『いいえ』を宣告されてしまった)、かつ彼女が『いつか友達と素晴らしい事をしたい』という願いから禁忌を含めた占い知識を集めていて出会った強い味方だったためである(あくまでコックリ占いは厳しいだけで禁忌ではない)。
上記の事情から見習いうららが手を出すには覚悟が要る占いだが、紺は占いに対する気合いや矜持、自分が失敗をする事は無いという自信から物怖じせずコックリ占いへ向き合っている。